Ulysses Owens Jr.

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Ulysses Owens Jr./ ユリシーズ・オーウェンズ・ジュニア/ No,002

オーウェンズJr.、リーダー・デビュー・アルバムで魅せるパンチと切れのあるサウンド!
Owens Jr. delivers a punchy, sharp sound on his debut album as a leader!

Ulysses Owens Jr. / Unanimous / 2012年
ユリシーズ・オウエンスJr / ユナニマス

Drums – Ulysses Owens Jr.
Alto Saxophone – Jaleel Shaw (Tracks: 1, 2, 5, 6)
Bass – Christian McBride
Piano – Christian Sands
Trombone – Michael Dease (Tracks: 1, 2)
Trumpet – Nicholas Payton (Tracks: 1 to 5)

きのうの続きで、
現代ジャズドラマー列伝《 ユリシーズ・オーウェンズJr.の巻 》第2段。
ついにの2012年オーウェンズJr.のデビュー・リーダー・アルバム!

シンプルでカッコいいジャケット(背景いい具合にボケてる)。
メンツは、まずトランペットにニコラス・ペイトン。
サックスは、ジャリール・ショウ。
トロンボーンにマイケル・ディーズ。
そしてピアノは、同じくマクブライドの秘蔵っ子クリスチャン・サンズ。
とくればベース、クリスチャン・マクブライド。
3管+ピアノという贅沢な布陣。

間違いのないメンツでユリシーズのデビューをみんなで支えてる感じかな。
実質的なリーダーはクリスチャン・サンズってところだろう。

オーウェンズJr.のオリジナルは1曲のみで、メンバーの曲が2曲。
あとは、ガレスピー、ショーター、リー・モーガンなどなど。
変拍子はあるものの、ストレートアヘッドなスタイル。
現代版ジャズ・メッセンジャーズというようなサウンド。
軽快で、美しいハーモニー、スリリング、かっこよし。

リーダーとして張りきって叩くユリシーズ。
そして、それを支える鉄壁のマクブライド
周りのメンツも、俄然火がつく。
マイルスの “ E.S.P ” とかむちゃむちゃいい。

やはりマクブライドが絡むと、レベルがポンと跳ね上がる。
完璧なリズムセクションに3管、2管、ワンホーン、ピアノトリオと、
さまざまなスタイルでリード陣も聴かせてくれる。

グルーヴ・マスター、マクブライドにハズレ無し、これほんと。

Ulysses Owens Jr. / ユリシーズ・オーウェンズ・ジュニア
– 1982年、フロリダ州ジャクソンビル生まれ –

3歳でドラムを始め、若い頃は教会での経験を中心に様々な音楽を演奏した。10代前半にはジャズ・ミュージシャンになることを決意し奨学金を得てジュリアード音楽院で学ぶ。
カート・エリングやクリスチャン・マクブライド・ビッグバンドのグラミー賞を受賞、さらにジョーイ・アレキサンダー、クリスチャン・マクブライド・トリオ、ジョン・ビーズリーのモンク・エストラ、グレゴリー・ポーターとの5枚のグラミー賞ではノミネートされている。
多彩なビートとテンポを使い、シンプルな編成でも際立つドラムスを展開する。クリス・マクブライドにも称賛される技術と才能を持ち、コンテンポラリー・ジャズから伝統的なスタイルまで幅広いジャンルに対応。自らの名を冠したビッグバンドも主宰する。
彼の著作は、アマゾンの音楽ビジネス、芸術、起業家精神のカテゴリーでトップ5入りを果たし、著者、音楽家としての活動に加え、ジュリアード音楽院でスモール・アンサンブル・ディレクターとして教鞭をとっている。
また慈善団体 “Don’t Miss A Beat” の共同設立者であり芸術監督でもある。

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