Bill Stewart

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Bill Stewart / ビル・スチュアート / No,005

1989年から続く正統派オルガン・トリオが生むクールで心地よいグルーヴ!
A cool and comfortable groove produced by an orthodox organ trio since 1989!

Peter Bernstein / Earth Tones / 1998
ピーター・バーンスタイン / アース・トーンズ

Composer, Guitar – Peter Bernstein
Composer,, Organ – Larry Goldings
Drums – Bill Stewart

さて、きょうはひさびさビルスチュいってみようかな。
現代ジャズドラマー列伝 ≪ ビル・スチュアートの巻 ≫ 第5弾なり。

1998年のピーター・バーンスタインのアルバム。

メンバーは、
もちろんギターのバーンスタインに、
オルガンのラリー・ゴールディングス、
そして、ドラムのビル・スチュアート。
オルガンは、低音も兼ねるのでベースレス。
この3人なら鉄壁なトリオという気がする。

サウンドは、オルガン・トリオから想像するド・ファンクネスなサウンドではなく、
むしろコンテンポラリーよりのクールな演奏。

でも、ダークでも小難しくもなく、
もちろんブルージィー風味はありつつも、
いたってリラクシンな、ええ湯加減の演奏が終始続く。

浮遊感ありながらも、バーンスタインらしいメロディアスでかっちりしたフレーズ。
それを、ゴールディングスとビルスチュが、完璧に支える。

1989年から30年以上にわたって続く正統派オルガン・トリオ。
このメンツにハズレなし。

Bill Stewart / ビル・スチュアート
– 1966年、アイオワ州デモイン生まれ –

両親が持っていたジャズやR&Bのレコードを聴いて育つ。独学で学んだドラムは7歳で演奏を始めた。高校時代には、スタンフォード・ジャズ・ワークショップのサマー・キャンプに参加、そこでディジー・ガレスピーに出会う。ノーザンアイオワ大学に入学し、ジャズバンド、マーチングバンド、オーケストラで演奏。その後、ウィリアム・パターソン大学に編入し、エリオット・ジグムンドとホレイシー・アーノルドにドラムを学び、デイブ・サミュエルズに作曲を習った。
在学中にジョー・ロバーノに出会う。また1990年にはピアニストのフランク・アムサレムと最初のレコーディングを行っている。
多くのミュージシャンと仕事をしているが、1989年から活動しているラリー・ゴールディングス、ピーター・バーンスタインとのトリオは現在まで続く人気ユニット。特にギタリストからのコールが多く、パット・メセニー、ジョン・スコフィールドなど重鎮たちから信頼が厚い。
そのライドスタイル、独自のスウィング感など際立つ個性は、コンテンポラリーなジャズとの相性の良さも ぴかいちである。

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