Grammy Awards 2019

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Mark Guiliana / マーク・ジュリアナ / No,011

メルドーの創造力が、ジャズという枠組みを大きく踏み越えた一大叙事詩!
This is an epic poem in which Mérudeau’s creativity transcends the framework of jazz by a wide margin!


Brad Mehldau – The Garden

Brad Mehldau / Finding Gabriel / 2019年
ブラッド・メルドー / ファインディング・ガブリエル

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Synthesizer, Therevox,Piano,Voice,drums,Drums – Brad Mehldau
Drums – Mark Guiliana
Voice – Becca Stevens
Voice – Gabriel Kahane
Voice – Kurt Elling
Trumpet – Ambrose Akinmusire
Flute, Alto sax – Michael Thomas
Soprano sax, Alto sax, Bass clarinet – Charles Pillow
Tenor sax – Joel Frahm
Tenor sax,Baritone sax – Chris Cheek
Violin – Sara Caswell
Viola – Lois Martin
Cello – Noah Hoffeld

現代ジャズドラマー列伝 ≪ マーク・ジュリアナの巻 ≫ とうとう第11弾!
真打ち登場!ブラッド・メルドーの2019年の「ファインディング・ガブリエル」。

現代ジャズ・ピアノ最高峰ブラッド・メルドー。

“ ファインディング・ニモ ” ならぬ“ ファインディング・ガブリエル ” 聖書からインスパイアされたという作品だ。2014年マーク・ジュリアナとタッグを組んだ、こちら ↓

の続編的アルバムで待ちに待ったアルバム。
さらに、大好きなアンブローズ・アキンムシーレ参加とあれば、もう興奮度マックス。

今回の作品は、テーマが聖書というだけにコーラス多用の一大スペクタル作品。
でも、壮大ながらも不穏、はたまたポップでカラフルな側面も多い。

なんせ、電気ブラッド・メルドーですから。
まさに、ジャケットが雰囲気をよく表している。
美しいながらも、どこか不穏。不穏ながらも、メランコリック。
激しいかと思えば、光が降りそそいだり。
怒りと安堵、秩序と破壊、狂気と祝福。

地鳴りのごときシンセベース。
ジョエル・フラーム、クリス・チーク、サックスの咆哮。
神の啓示がごときアンブローズ・アキンムシーレのトランペット。
そして、赦しのごとく降りそそぐベッカ・スティーブンスのヴォイス。

聖書という名の現代を映し出した大叙事詩。
コロナ禍突入のこの年に生まれたアルバムとして、
いや昨今の世界情勢の緊迫具合からして、
20年あるいは50年後に、この時代を代表するアルバムとして語られるアルバムなのかも知れない。

メルドーの創造力が、ジャズという枠組みを大きく踏み越えた一大叙事詩。


Brad Mehldau – The Prophet Is a Fool


Brad Mehldau – Born to Trouble

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