Chris Dave

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Chris Dave / クリス・デイヴ / No,004

現代ジャズの分岐点、ブラック・ミュージックを再定義する偉大な1枚!
The Branching Point of contemporary jazz, a great piece that redefines black music!

Robert Glasper Experiment / Black Radio / 2012
ロバート・グラスパー・エクスペリメント / ブラック・レディオ

Piano, Electric Piano, Synthesizer – Robert Glasper (Tracks: 1 to 12)
Bass – Derrick Hodge (Tracks: 1 to 12)
Drums, Percussion – Chris Dave (Tracks: 1 to 12)
Vocoder, Flute, Saxophone, Synthesizer – Casey Benjamin (Tracks: 1 to 12)
Keyboards – Paris Strother (Tracks: 6)
Percussion – Stokley (Tracks: 12)
Turntables – Jahi Sundance (Tracks: 1, 8, 10, 12)
Vocals – Bilal (Tracks: 4, 11), Chrisette Michele (Tracks: 7), Erykah Badu (Tracks: 2), Lalah Hathaway (Tracks: 3), Ledisi (Tracks: 5), Lupe Fiasco (Tracks: 4), Meshell Ndegeocello (Tracks: 8), Shafiq Husayn (Tracks: 1), Yasiin Bey (Tracks: 10)
Vocals, Backing Vocals – Amber Strother (Tracks: 6), Anita Bias (Tracks: 6)
Vocals, Finger Snaps – Musiq Soulchild (Tracks: 7)
Vocals, Percussion – Stokley (Tracks: 9)

≪ 現代ジャズドラマー列伝・クリス・デイヴの巻 ≫ 第4弾。

このアルバムを取り上げるのは、若干の気恥ずかしさもあるけど、
しかし、クリス・デイヴの足跡として、まず1番にあげなければならないアルバム。

2012年リリース、
ロバート・グラスパー・エクスペリメントの「ブラック・レディオ」。

このアルバムを中心に、
「ブラック・レディオ以前」、「ブラック・レディオ以降」なんて言い方もされるようになったし(キリストか ?!)、
このアルバム以降、それまで低迷していた業界が一気に活気づいたのも事実だし、
プレイヤーも、聴く側も、あるいはレコード会社やレーベルも、
ジャズに対する意識、自由度が大きく増し、転換点となったアルバムであることは間違いない。

ジャズの、そしてブラック・ミュージックの歴史に明確なマイルストーンを刻んだ1枚。
内容に関しては、こちらもご参照あれ

Chris Dave / クリス・デイヴ
– 1973年、テキサス州ヒューストンに生まれ –

幼い頃から教会でゴスペル・ミュージックに親しむ一方、マイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンといった伝説的なジャズ・アーティストたちに心酔。ドラム・スティックは3才で手にし、中学生になるとプロとして演奏するようになる。ヒューストンの有名アート・ハイスクールへ入学。R&Bバンド、ミント・コンディションのレコーディングがプロとしてのキャリアのスタート。その後、ライオネル・リッチーやメアリー・JブライジといったR&Bアーティストやケニー・ギャレットのような一流ジャズ・アーティストのレコーディング・セッションに参加するようになる。
2009年、「ロバート・グラスパー・エクスペリメント」に初代ドラマーとして参加。2010年にマックスウェルの「BLACKsummers’night」でグラミー・最優秀男性R&Bアルバム賞を、2012年にアデルのセカンドアルバム「21」でグラミー・最優秀アルバム賞を獲得。2013年には、グラスパーのアルバム「Black Radio」でグラミー・最優秀R&Bアルバム賞を獲得。その後もエド・シーランやジャスティン・ビーバーの大ヒットアルバムに参加。2015年に参加したディアンジェロの「Black Messiah」で、最優秀R&Bアルバムに輝いた。
特にジャズとヒップを横断するスタイルと称されるドラミングは、Jディラのようなよれたビートを自在に操り、固定概念を覆す超個性的な技と熱量で無二のサウンドをつくり出す。



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