ミラーとスターフの出会いが生んだ秀作!
This is an excellent work that resulted from the encounter between Miller and Staaf!
Allison Miller, Carmen Staaf / Science Fair / 2018年
アリソン・ミラー, カーメン・スターフ / サイエンス・フェア
Drums, Percussion – Allison Miller
Piano – Carmen Staaf
Bass – Matt Penman
Composed By – Allison Miller (Tracks: 1, 3, 5, 8, 9), Carmen Staaf (Tracks: 2, 4, 6, 7)
Tenor Saxophone – Dayna Stephens (Tracks: 1, 2, 5, 6)
Trumpet – Ambrose Akinmusire (Tracks: 1, 5)
Produced By – Allison Miller, Ben Goldberg, Carmen Staaf
さて ≪ 現代ジャズドラマー列伝 ≫ アリソン・ミラーの巻で第4弾。
このアルバムは、2018年リリース。
アリソン・ミラーと実力派ピアニスト、カーメン・スターフとの共作。
他には、ベースにマット・ペンマン、
サックスにデイナ・ステファンズ、
そして、トランペットにアンブローズ・アキンムシーレ、
と最先端のメンバーを集めた意欲作だ。
ミラーの躍動感あふれるドラミングが軽快に楽曲をリードする。
そして、そこに加わるステファンズ&アキンムシーレは最強。
1曲めで、このアルバムは「当たり」であることを確信する。
そして、2人の管が加わらないトリオでの楽曲でも、実に聴きごたえのある演奏。
ペンマンの実力もさることながら、ミラーとスターフの作品への指向も息がぴったりだ。
それにしてもミラーは、いつもおもしろいピアニストと組む。
まあアルバムが連名だから当たり前だけど、
ミラーはセッション・ドラマーではなく、あくまでも作品指向。
そんなミラーとスターフの出会いが生んだ秀作だ。
Allison Miller / アリソン・ミラー
– 1974年、テキサス州テキサーカナ生まれ –
母方の家系に音楽家が多い。母親はクラシック・ピアニストで合唱指揮者。祖母はプロのオルガニストで、その妹はプロの歌手だった。アリソンは10歳でドラムを始め、すぐにDCエリアのトップ・ティーチャー ウォルター・サルブに師事。
1991年、彼女はダウンビート誌の “Up and Coming “で特集され、すぐにワシントンDCのクラブで演奏するようになり、やがてウエスト・バージニア大学で音楽演奏の学士号を取得した。卒業後、ニューヨークに移りマイケル・カーヴィンとレニー・ホワイトに師事、フリーランスのドラマーとしてのキャリアをスタートさせた。また、プロデューサー、作曲家、教師としても活動している。アリソンのドラミングと楽曲は、人気TVドラマシリーズ「The L Word」でも使用されている。また、アメリカ国務省よりジャズ大使に選ばれ、東アフリカ、ユーラシア、東南アジアをツアーしている。
個性的で自由度の高い楽曲を好み、比較的シンプルで心地よいドラミング。
オールマイティにどんなスタイルでもしなやかにこなす卓越したセンスが特徴。