Pianist and Keyboard player's albums

John Beasley / Positootly! / 2009
ジョン・ビーズリー / ポジトゥトリー / No.5008

都会的でスタイリッシュなビーズリーがみせる “前向き” な姿勢!
Urban and stylish, Beasley’s “Positootly” attitude!

John Beasley / Positootly! / 2009

Piano, Electric Piano, Organ, Synthesizer – John Beasley
Trumpet – Brian Lynch
Saxophone – Bennie Maupin
Bass – James Genus
Drums – Jeff “Tain” Watts
Percussion – Munyungo Jackson

きのうの “Letter to Herbie” に引き続いて、ジョン・ビーズリーをもう1枚。
こちらは翌年リリースされたコンボ作品(ビーズリーは、近年ラージ・アンサンブルものが多い)。

メンバーは、ドラムのジェフ・テイン・ワッツが変わらずで、
トランペットのブライアン・リンチ、
サックスがベニー・モウピン、
ベースのジェームス・ジーナス、
そして、パーカッションにムニャンゴ・ジャクソンが加わっている。

“Letter to Herbie” のコンテンポラリー&フュージョンな空気に反して、
のっけからガツンと4ビートで攻めてくる。
特に1曲目は敢えての流麗さとは違った魅力を出してくるビーズリーのピアノ。

4曲目まで、いい調子で4ビート。
2管の響きが心地よく、
ジェフ・テイン・ワッツ得意の変幻自在のリズムワークが光る。
5曲目は、 “Tequila” をもじったかのような愉快なラテンフレーバー。
続く6曲目は、エレピ&エレベを使ったラテンで強烈にリズムチェンジで攻めて、
以降の曲は、ビーズリー本来のフュージョン・ライクな流麗な空気。
4ビート、ソウル、ボッサ、ヌエボタンゴなどミックスしてスタイリッシュに美しくまとめている。

ジャケット写真が伝えるようにラテンなフレーバー多めな配分。
オイラ的には、前半の空気で突っ走ってほしかった展開だけど、
器用で都会センスあふれるビーズリーらしい展開の飽きさせない1枚だ。

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