2021年の20枚!

Orrin Evans / The Magic of Now / 2021
オリン・エヴァンス / ザ・マジック・オブ・ナウ / No,4048

ワンホーンで聴かせるオリン・エヴァンスの名盤!
Orrin Evans’ great one-horn album!

Orrin Evans / The Magic of Now / 2021

Piano – Orrin Evans
Alto Saxophone – Immanuel Wilkins
Bass – Vicente Archer
Drums – Bill Stewart
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

きょうも、イマニュエル・ウィルキンス参加作品!

このアルバムは、オリン・エヴァンスの2021年のアルバム。
メンバーは、ピアノのエヴァンスとサックスのウィルキンス。
そしてベースの、ヴィチェンテ・アーチャー、ドラムのビル・スチュワートというカルテット。

ウィルキンスはオリン・エヴァンスの前作、彼のビッグバンド “ The Captain Black Big Band ” の “ The Intangible Between ” でも1年前に共演している。
ウィルキンスの他にリード楽器はいないから、イマニュエル・ウィルキンスとがっぷり組んでつくりたいと思わせるものがあったんだろう。
2人の演奏をガッツリ聴ける内容になっている。

リズム隊は完璧で、2人の個性のぶつかり合いが十二分に楽しめる。
ウィルキンスのアルバムは、リズムもインタープレイも複雑&濃密すぎて、
ややもすると耳がついていかないほど濃厚あるいは混沌ともとれる内容。

しかしながら、このカルテットでは、空間が十分に開けていて聴きやすい。
実際どうなのウィルキンス ?! と思うヒトも、納得できる1枚だと思う。

強烈な個性を持つピアノとサックスが、
どちらかというと爽やかめな曲の中で遊んでる。
ベテラン・ドラマー ビル・スチュワートの堅固なプレイがあってこそ成り立つ、
絶妙なバランス、じつに心地よい。

また、ウィルキンスのアルバムではあまりお目にかからない4ビートを楽しめるのがうれしい。
攻め込む楽曲もいいけど、バラードがまたすばらしく、甘くない、泣きでもないのに、シビれる。

楽曲、4人の演奏の質感がダイレクトに伝わってきて、浮き立つ。
これ、いいな。リーダー、オリン・エヴァンスの狙い通りなのかな。

これ、すばらしい1枚、名盤。

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