2021年の20枚!

Johnathan Blake / Homeward Bound / 2021
ジョナサン・ブレイク / ホームワード・バウンド / No.3297

ジョナサン・ブレイク、イマニュエル・ウィルキンス、ジョエル・ロスを従えて堂々のブルーノート移籍第1弾。
Johnathan Blake’s first album for Blue Note, with Immanuel Wilkins and Joel Ross.

Johnathan Blake / Homeward Bound / 2021

Drums – Johnathan Blake
Alto saxophone – Immanuel Wilkins
Vibraphone – Joel Ross
Keyboard – David Virelles
Bass – Dezron Douglas
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆
R&B feeling / ソウル度 ☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

さて、きょうはひさびさ活きのいい新譜、ドラマー ジョナサン・ブレイクのアルバム。

なんてったって12月3日リリースだから、獲れ立ても獲れ立て。
ジャナサン・ブレイクのリーダー作品としては3年ぶりだし、しかもブルーノート移籍第1弾と来ている、興奮度も大。

メンバーが、またいい。
ピアノ、キーボードのダビィ・ビレージェス。
アルト・サックスでイマニュエル・ウィルキンス。
ヴィブラフォンのジョエル・ロス。
ベースのデズロン・ダグラスという布陣だ。

全8曲中、5曲がオリジナル。
4曲目 “ Shakin’ The Biscuits”は、ベースのグラス作。
5曲目、のどかな風情のカリプソ風な曲は、南アの伝承曲をブレイク自身が編曲。
そして、ラストのSteppin’ Out”は、なんと1982年なつかしのジョー・ジャクソンヒット・ナンバーだ。

1曲目が、イントロ的ドラムソロ、期待が膨らむ。
そして2曲目、はじめの10秒で、このアルバムが “ 大当たり ” であることの予感が駆け抜ける。
ウィルキンスとロスのソロの応酬がたまらん。
続く3曲目、ムーディな4ビート・ナンバーで縦横無尽に動きまくるウィルキンス、そして煽りまくるブレイク。
4曲目は、フリーっぽい導入からソウルフルなナンバー。シンセとサックス、ヴァイブのインタープレイがおもしろい。

一服の清涼剤のような5曲目。
6曲目、同じく箸休めのようなドラムとピアノのリフ。

そして7曲目は、ニュース番組のテーマ曲のような爽やかでキレのある曲。
でも、都会を疾走するスポーツ・カーというより、ドロを跳ね上げながら跳ね回る重厚なRVのようなブレイクのドラミング。

そして、ラストのSteppin’ Out” は、この都会的なナンバーを驚きのアレンジで聴かせる。
狂ったようなウィルキンスのソロから、最後ドラムソロで頂点を迎える。

全43分とちょっと短めなんで、一気に聴かせ唸らせる。ひさびさ血が沸く。
ジャナサン・ブレイクここにあり。ブルー・ノートにブレイクあり。

ブレイクが大いに存在感をしめした2021年を代表する(グラミー的には2022年となるかな)1枚。
オイラここ3日、まさしく超ヘヴィ・ローテンションで聴きまくってる。超オススメ。

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