2020年の20枚!

Contemporary Jazz for Exams≪ Introductory Edition ≫Vol.041
試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.041
Kenny Barron, Dave Holland Trio / Without Deception / 2020
ケニー・バロン, デイブ・ホランド・トリオ / ウィズアウト・デセプション / No,3298

フレッシュでエレガント、弾む楽しさはまさに “ 粋 ” 、ケニー・バロンとデイヴ・ホランドのピアノ・トリオ。
Fresh, elegant, and bouncy, it is truly “chic“.
The piano trio ofKenny Barron and Dave Holland.

Kenny Barron, Dave Holland Trio / Without Deception / 2020

Piano – Kenny Barron
Bass – Dave Holland
Drums – Johnathan Blake
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

木曜日なんだけど、予定を変更して試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫。
きのう紹介のジョナサン・ブレイク “ ホームワード・バウンド ” が素晴らしかったんで、
ジャナサン・ブレイク関連を掘ってみようかな。

きょうのアルバムは、ピアノの巨匠ケニー・バロンとデイヴ・ホランド、そしてもちろんジャナサン・ブレイクのトリオ。

ケニー・バロンは77歳、デイヴ・ホランド74歳とジャズ界の重鎮。
ジャナサン・ブレイクは息子ほどの年齢44歳と油ののったベテランだ。
バロンとホランドは、2012年には傑作デュオ・アルバムも出している ↓。

まあメンツからして悪くなりようがなく心配なのは年齢くらいだけど、まったく無問題。
こうやって違う世代が楽しめ、すばらしい作品を創りあげ、また継承されてゆくのがジャズの素晴らしさだ。

1曲目から、サンバぽいリズムで快調に飛ばす。
ホランドのそろも抜群だし、ブレイクのソロまであってご機嫌だ。

それ以降も、見せ場たっぷり。

バロンのピアノは、まさに“ 粋 ” 。
さすがにバリバリの早弾きはなくとも、小気味よくも明瞭で快活。
流麗でバランスよくツボを心得てる。さすがとしか言いようがない。

ホランドの力強さと、創造性溢れるソロも相変わらずで、文句なし。
老練な2人が手癖で流すのではなく、果敢なアプローチで楽しませてくれる。
手数多いながらも、じつに2人をサポートするブレイクも素晴らしい。

フレッシュでエレガント、弾む楽しさ。
まさしく、ピアノトリオの教科書ここにあり。

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