試験にでる現代ジャズ ≪入門編≫

Contemporary Jazz for Exams
≪ Introductory Edition ≫Vol.024
試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.024
Robert Glasper Experiment / Black Radio / 2012
ロバート・グラスパー・エクスペリメント / ブラック・レディオ / No.3193

試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.024

Robert Glasper Experiment / Black Radio / 2012
ロバート・グラスパー・エクスペリメント / ブラック・レディオ

現代ジャズの分岐点、ブラック・ミュージックを再定義する偉大な1枚。

Contemporary Jazz for Exams ≪ Introductory Edition ≫ Vol.024

Robert Glasper Experiment / Black Radio / 2012

The turning point of modern jazz, a great piece of music that redefines black music.

月曜日シリーズ!

ジャズって何から聴けばいいですか?」と問われること多し。
ソニー・ロリンズのサキソフォン・コロッサス」と答えたいのはやまやまだけど、このブログのコンセプトに従って2000年以降のアルバムという縛りで、わかりやすさ、かっこよさ、親しみやすさを第一に毎週1枚あげていきたい。

題して “ 試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ 
(なんで試験やねん)よろしく!

Robert Glasper Experiment / Black Radio / 2012

Piano, Electric Piano, Synthesizer – Robert Glasper (Tracks: 1 to 12)
Bass – Derrick Hodge (Tracks: 1 to 12)
Drums, Percussion – Chris Dave (Tracks: 1 to 12)
Keyboards – Paris Strother (Tracks: 6)
Percussion – Stokley (Tracks: 12)
Turntables – Jahi Sundance (Tracks: 1, 8, 10, 12)
Vocals – Bilal (Tracks: 4, 11), Chrisette Michele (Tracks: 7), Erykah Badu (Tracks: 2), Lalah Hathaway (Tracks: 3), Ledisi (Tracks: 5), Lupe Fiasco (Tracks: 4), Meshell Ndegeocello (Tracks: 8), Shafiq Husayn (Tracks: 1), Yasiin Bey (Tracks: 10)
Vocals, Backing Vocals – Amber Strother (Tracks: 6), Anita Bias (Tracks: 6)
Vocals, Finger Snaps – Musiq Soulchild (Tracks: 7)
Vocals, Percussion – Stokley (Tracks: 9)
Vocoder, Flute, Saxophone, Synthesizer – Casey Benjamin (Tracks: 1 to 12)
++++++++++++++++++++++++++++++++++
JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Dreamy / ドリーミー度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆
Relaxing / まったり度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
R&B feeling / ソウル度 ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

先日 ” 試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.020 ” でミシェル・ンデゲオチェロの ” ザ・スピリット・ミュージック・ジャミア “ の記事で、「ロバート・グラスパーの ” Black Radio ” に大きな影響をあたえた」とか書きながら、そういえば ” Black Radio ” をまだ取り上げていなかった、ことに気がついた。
(いや、あまりに有名なアルバムなんで今更感あって気恥ずかしくて、なかなか)
このコーナーで取り上げないワケにはいくまい。

これ書こうと、ひさびさBlack Radio聴き直したけど、やっぱりご機嫌なアルバム。
ふつうにジャズだと思って聴くと肩すかしをくらうほど力が抜けているR&Bな歌ものだ。

ヒップホップとジャズの融合、という試みは90年代から盛んに行われてきた。
しかし、グラスパーほど深いところで両者をミックスし、なおかつジャズ側からもヒップホップ側からも真にリスペクトを勝ち得たミュージシャンはいなかった。
ミックス度合いが壁を抜けたというか、次元が1段高くなった。

楽曲はオリジナルの他、コルトレーンで有名な ” Afro Blue ” やシャーデーの ” Cherish The Day ” やデヴィッド・ボウイの ” Letter to Hermione” ニルヴァーナの ” Smells Like Teen Spirit ” が取り上げられている。しかしながら、どの曲もオリジナルと言っていいような消化具合がおもしろい。

全編にわたってグラスパー節とでもいうか、揺れるような抒情的なピアノのフレーズが聴かれる。
注意深く聴くと、そのピアノの音のなかに色んな調性、フレーズ、伝統的なモノ、ジャズ以外の音楽からの要素が混ぜ込まれるように折り込まれるように表れては消える。

グラスパーという高度な触媒。それこそが彼の真価なのかもしれない。
いやいや、難しいことは抜きに大いに楽しめるスタイリッシュかつスウィートな1枚。
2010年代初頭に表れたブラック・ミュージックを再定義するアルバム。
第55回グラミー・ベスト・R&B・アルバム賞ウイナー作品。

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