Brad Mehldau Trio / Anything Goes / 2004年
ブラッド・メルドー・トリオ / エニシング・ゴーズ / No,2243
さて月曜日のブラッド・メルドー、2004年の作品 “ エニシング・ゴーズ ” 。
このアルバムは、トリオ名義。
つまり “ ジ・アート・オブ・トリオ Vol. 6 ” 的存在なワケだけど、“ エニシング・ゴーズ ” なワケだ(?)。
まあ、前作 “ Largo ” で肩の力が抜けて、ちょっとリラックスしていこう〜な感じになったのかな。楽曲はタイトル曲がコール・ポーター、ポール・サイモンやレディオヘッドも取り上げているし、リズム面でこれまでと変化が見られる一枚となっている。
1曲目、いきなり変わったリズムの導入からロッシのドラムが見せ場、続くピアノ・ソロでさすがと唸らせ、4ビートへ突入。
一転、2曲目は誰でも目を閉じて首を横に振りたくなるようなバラード。
3曲目軽快なタイトル曲。4曲目とても意外なラテン・ナンバー。
5曲目、メルドーのモンクは絶品だし、6曲目 “ Nearness Of You ” は、歌心満点で堪らんし、7曲目ポール・サイモンがなんとも意表をついて泣けてくる。
グレナディアのソロから入る “ Everything In Its Right Place ” で気分は頂点に。
そして、同じくグレナディアが主旋をとるチャップリンの “ Smile ” にニヤリ。
ラストしっとりと泣かせて締める。
スタジオ盤だけど、とてもライブを意識したような選曲内容。
リラックスのなかにも緩急があって、泣かせて唸らせる一皮むけた感の強い名盤だ。
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Poetic / ポエティック度 ☆☆
Melancholy / メランコリー度 ☆
Elegance / エレガント度 ☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆
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Piano – Brad Mehldau
Bass – Larry Grenadier
Drums – Jorge Rossy
↓ グレナディアが主旋をとるチャップリンの “ Smile ”
Brad Mehldau Anything goes Smile
Brad Mehldau Trio – Dreamsville