2022年の20枚!

Tigran Hamasyan / StandArt / 2022
ティグラン・ハマシアン / スタンドアート / No.4111

アルメニア出身のピアニスト、ティグラン・ハマシアンが挑むアメリカン・スタンダード!
Armenian pianist Tigran Hamasyan takes on the American Standard!

Tigran Hamasyan / StandArt / 2022

Piano, Producer – Tigran Hamasyan
Bass – Matt Brewer
Drums – Justin Brown
Saxophone – Mark Turner (Tracks: 3), Joshua Redman (Tracks: 4),
Trumpet – Ambrose Akinmusire (Tracks: 7, 8)
Mastered By – Nate Wood
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Abstract / アブストラクト度 ☆☆☆
Melancholy / メランコリー度 ☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆

やってくれました奇才ティグラン・ハマシアン!

これまでのアルバムは、アルメニア・テーストが強かったり、
ハード・コアなプログレだったり、
とそれはそれで素晴らしい作品だったけど、
もうちょっとジャズよりなアルバム出してくれ!と思ってた人も多いだろう。

そんなティグラン・ハマシアンのスタンダード集がこれ。

もう、メンバーが凄い。
ベースがマット・ブリューワーで、
ドラムは、ジャスティン・ブラウン。
それにサックスでマーク・ターナーが1曲、
ジョシュア・レッドマンが1曲。
トランペットのアンブローズ・アキンムシーレが2曲吹いている。

スタンダードと言っても、ハマシアンだもの
そんじょそこらのスタンダード集ではない。

換骨奪胎というか、リハーモナイズというか、
もう原型をとどめないほどにリコンポーズドというか。
アレンジメントというよりコラージュ作品といってもいいイジりようで、
完全にティグラン・ハマシアン・ワールドの作品に仕上がってる。

また、マーク・ターナー、ジョシュア・レッドマンが見事。
そしてアンブローズ・アキンムシーレは、ミラクル。
それから、全編にわたってジャスティン・ブラウンが神がかってる。

いや〜これ素晴らしい。
ひとしきり聴いたら、
オリジナルに近いバージョンの曲と交互に並べたプレイリスト作って、また楽しめる。

新たな血が掛け合わされてジャズはさらなる進化を遂げる。
これこそジャズの醍醐味だし、音楽の進化。
(まあ、純ジャズとか言ってる人には、分かるまい)

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