Joe Zawinul

Joe Zawinul / Dialects / 1986
ジョー・ザヴィヌル / ダイアレクト / No.4192
Legendary Series / Joe Zawinul
レジェンダリー・シリーズ / ジョー・ザヴィヌル / No.001

WR解散と同時に打ち出した多重録音モノ、ザヴィヌル・ワールド全開!
The Zawinul world is in full swing with this multi-recording thing that was released at the same time as the breakup of WR!

Joe Zawinul / Dialects / 1986

Synthesizer, Voice, Produced By, Composed By – Joe Zawinul
Voice [Ensemble] – Alfie Silas, Carl Anderson, Dee Bellson
Voice [Improvised] – Bobby McFerrin
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Fantastic / ファンタジック度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Funky / ファンク度 ☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

きょうは、新しいレジェンダリー・シリーズ、ジョー・ザヴィヌルの登場。

2000年以前のジャズも取り上げるレジェンダリー・シリーズだけど、
どういう根拠でチョイスしてるのか問われると答えようがない、まあ気まぐれかな。
ジョー・ザヴィヌルというヒト自体が、オイラの中で非常に大きな存在であるから。

誰もが認める唯一無二の存在。
しかし、マイルス・デイヴィスのバンド出身でありながら、
ハービー・ハンコック、キース・ジャレット、チック・コリアに比べれば、
扱いが小さい気がして悔しい。(まあ、ピアノ奏者というよりシンセ使いだからか)

ジョー・ザヴィヌルと言えば、まずはウェザーリポートでの活躍だけど、
それを取り上げるのも今更なんで、WR解散後から始めよう。
(ついでに言うと、ウェザーリポート=フュージョン≠ジャズという扱いは、もっと悔しい)

このアルバムは、1986年の作品。
(あ、これ取り上げるのは2回目)
WR解散の年の発売だけど、正確には解散前にリリースされている。
なんとヴォーカル・ヴォイス以外は、ザヴィヌルが一人で創りあげた多重録音ものだ。

今となっては、多重録音も当たり前だけど、86年といえばコンピューターはまだ非力。
なんせコンピューターの普及もウインドウズ85以降のことだし、おそらくPCは使っていないのでは。
ただ、このころリズムマシンはすでに新入社員(それオイラ)のボーナスでも買えたし、MIDI規格(81年)も存在したし、同期という概念はすでにあった。
オイラもNECのPC(ベーシックだよね)で作曲のまねごとをしたことはある、レコーディングについては詳しいこと知りたいな。

ともあれ内容はというと、ザヴィヌル節炸裂。
いろんな民族のリズムがフィックスされたようなザヴィヌル・ワールド。
そしてマシン・リズムなのに、妙に粘っこい。
お経のように 儀式のように絡めとられる。

このアルバムを、ジャズなんか聴いたことないていうテクノ、EDM、ダンス・ミュージック好きに聴かせてみたい。どんな感想が返ってくるんだろ。

オイラはザヴィヌルを
デューク・エリントン → ギル・エヴァンス&マイルス・デイヴィスを継ぐ者として捉えてる。
ザヴィヌルの創りだすハーモニー、独自のアンサンブルの美しさは秀逸。

文句なしにカラダが動く音楽であるところも大好きな理由の一つだ。
もう、ダンス・ミュージックとしてのジャズを越えて、
カラダが麻痺するようにピクピク反応してしまうようなトランス感が堪らない。

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