Drummer's albums

Arnaud Dolmen / Tonbé Lévé / 2017
アーノウ・ドルメン / トンビ・リビ / No.4193

フレンチ・ジャズの新星、カリブ海のグアドループ出身アーノウ・ドルメン。
Arnaud Dolmen, a rising star of French jazz, hails from Guadeloupe in the Caribbean.

Arnaud Dolmen / Tonbé Lévé / 2017

Arnaud Dolemn Quartet:
Drums, Backing Vocals, Speech, Percussion – Arnaud Dolmen
Bass – Joachim Govin
Tenor Saxophone, Soprano Saxophone – Adrien Sanchèz
Piano, Electric Piano – Léonardo Montana
Guests:
Guitar – Lionel Loueke
Piano – Mario Canonge
Lead Vocals – Cynthia Abraham, Erik Pédurand
Backing Vocals – Fam Ki Ka
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆
Relaxing / まったり度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

きのうのジョー・ザヴィヌル “ ダイアレクト”を聴いてたら、
この人のことを思いだした。

グアドループ出身の作曲家/打楽器奏者のアーノウ・ドルメン。
グアドループは、カリブ海に浮かぶフランス海外県。
詳しくは、こちらを ↓

アーノウ・ドルメンは、フランス海外県グアドゥループ出身のドラマー/ka奏者。幼少時からソニー・トルーペの父ジョルジュ・トルーペの主宰するキンボル・ミュージックスクールでkaとドラムを習い始め、ソニーを兄と慕うようになる。モントリオールで活躍するシンガーのマリカ・ティロリエンも幼なじみ。トゥールーズのドラム専門学校に通い、パリに進出。2010年、ジャック・シュワルツバルトの推薦により小沼ようすけJam Kaバンドのka奏者に抜擢された。その後、ドラマーとして躍進し、現在ではマリオ・カノンジュ、アラン・ジャン・マリー、グレゴリー・プリヴァ、ソニー・トルーペなどクレオール・ジャズのミュージックシーンだけでなく、バティスト・トロティニョン、ボヤンZ、リサ・シモンなど、フレンチ・ジャズ・シーンにおいてまさに注目のドラマーとなっている。(Inpartmaint.incより抜粋)

バンドのメンツをみてもフレンチ・ジャズということで当然ながら一人も知らないけど、ギターのリオーネル・ルエケがゲスト参加している。

ドルメンのカルテットに、ゲストでルエケ、ピアノのマリオ・カノンジュ、
ヴォーカルのシンシア・エイブラハム、エリック・ペデュラン、ファンム・キ・カらが参加したかたちになっている。

これがね、なかなか聴き応えある。
オーガニックというか民族風な香りと、都会の洗練が同居した感じ。

なんといってもドルメンとベースのヨアヒム・ゴヴァンの創りだす大きなウネリのグルーヴが魅力的で心地よく、
それに絡むピアノのレオナルド・モンタナ、サックスのアドリアン・サンチェスも素晴らしい。

なんといっても、そのオリジナリティ。
ニュアンスとしては、ブラジリアン・ジャズとも近い気がするけど、
当然ながら、そのトーンや色彩は違う風景を見せてくれる。

そして、その根本に持つリズムとの相性の良さからか、
ルエケのギターもピッタシハマってる。
また、グアドループのクレオール語で歌われるヴォーカルがなんとも魅力的だ。

打楽器奏者という枠を超えた新たな才能フロム・カリブ海、
アーノウ・ドルメン、フレンチ・ジャズの超新星。

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