2022年の20枚!

Terri Lyne Carrinton / New Standards Vol. 1 / 2022
テリ・リン・キャリントン / ニュウ・スタンダーズ Vol. 1 / No.4214

女性作曲者だけの作品を取り上げた新時代のスタンダード集!
A collection of standards for a new era, featuring works by women composers only!

Terri Lyne Carrinton / New Standards Vol. 1 / 2022

Drums, Percussion – Terri Lyne Carrington
Percussion – Negah Santos
Guitar – Matthew Stevens, Julian Lage
Bass – Linda May Han Oh
Trumpet – Nicholas Payton, Ambrose Akinmusire
Saxophone – Ravi Coltrane
Piano – Kris Davis
Flute – Anabel Gil Diaz, Elena Pinderhughes
Flugelhorn – Milena Casado Fauquet
Bass Clarinet – Veronica Leahy
Vocals – Melanie Charles, Samara Joy, Michael Mayo, Dianne Reeves, Somi
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Relaxing / まったり度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

さて今日は、人気・実力ともにいまや不動のドラマー、テリ・リン・キャリントンの新譜。

タイトルから分かるように、スタンダード集。
じゃあ、どこが Newなのか ?!

史上最も売れたと言われるジャズのソングブック『The Real Book』には、デューク・エリントン、ディジー・ガレスピー、ジョン・コルトレーン、ハービー・ハンコック、チック・コリアといった偉人たちのスコアが400曲収録されている。そのうち399曲は男性が書いた曲で、女性が書いた曲は1曲のみだ。
このソングブックを教材として扱うバークリー音楽大学で教授を務める女性ドラマー、テリ・リン・キャリントンはそんな状況を疑問に思っていた。アン・ロネルの「Willow Weep for Me」以外にもジャズの歴史を作った数え切れないほどの女性音楽家がいるのに、彼女らの功績を見落としてしまってはいないだろうか──
彼女の2022年の最新アルバムは、そんな“男性優位”な音楽界に一石を投じる作品だ。
Musica Terraより抜粋)

もうお解りですかね、このアルバムは女性作曲者だけを取り上げた1枚となっている。
取り上げられた作曲者は、

カーラ・ブレイ、サラ・カッセイ、アナット・コーエン、マリリン・クリスペル、
イリアーヌ・イリアス、グレッチェン・パーラト、パトリシア・ペレス、
シャミー・ロイストン、マルタ・サンチェス、ブランディ―・ヤンガー、
となっている。

このブログでも、馴染みの名前もいくつもあってうれしい。
そして、バンドのメンバーは、

ピアノでクリス・デイヴィス。
ギタリストにマシュー・スティーヴンス、ジュリアン・ラージ。
ベーシのリンダ・メイ・ハン・オー。
トランペッターのニコラス・ペイトン、アンブローズ・アキンムシーレ。
フリューゲル・ホルンでミレーナ・カサド・フォーク。
サックスでラヴィ・コルトレーン。
バス・クラリネットのヴェロニカ・レイヒ。
フルートでアナベル・ジル・ディアス、エレナ・ピンダーヒューズ。
パーカッションのネガ・サントス。
ヴォーカルでメラニー・チャールズ、サラマ・ジョイ、マイケル・メイヨー、ダイアン・リーヴス、ソミという現代ジャズを代表するそうそうたるメンツだ。

ボーカル曲が多いながらも、
マシュー・スティーヴンスやクリス・デイヴィスが中心に絡んでることから分かるように、
一筋縄ではいかないアヴァンギャルド風味、ポリリズムというかミックスリズム感も織り交ぜられ、聴きやすさのなかに先鋭感、現代感覚がふんだんに盛り込まれたている。楽曲ごとのバラエティも当然あるし、バランスの取れた素晴らしい出来となっている。

Vol. 1と謳ったからには、シリーズが期待できるということで、とても楽しみな企画。
いいぞ、がんがん進んでほしい!テリ・リン・キャリントン。

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