Ari Hoenig

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Ari Hoenig / アリ・ホーニグ / No,005

クールでトリッキーで表情豊か、ホーニグ&クライスバーグの組み合わせは最高!
Cool, tricky and expressive, Hornig & Kreisberg are a great combination!


Ari Hoenig & Punkbop – Birdless

Ari Hoenig / Punkbop : Live at Smalls / 2010年
アリ・ホーニグ / パンク・バップ : ライブ・アット・スモールズ

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Drums – Ari Hoenig
AltoSaxophone – Will Vinson
Guitar – Jonathan Kreisberg
Piano – Tigran Hamasyan
Bass – Danton Boller

現代ジャズドラマー列伝 ≪ アリ・ホーニグの巻 ≫ 第5弾は、
2010年リリースのリーダー・ライブ作品。

ギタリスト、ジャナサン・クライスバーグをフィーチャーし、
アルトサックスにウィル・ヴィンソン、
ベースは、ダントン・ボラー、
そして、ピアノがあのティグラン・ハマシアンという布陣だ。

タイトルに “ Punkbop ” パンクって言ってる割には、ふつうに4ビートで始まる。
でもトリッキーなドラミングが楽しいホーニングだもん、静かな曲にも仕掛けがいくつもほどこされ、いつの間にか6拍子。クライスバーグのギターが冴える。ヴィンソンのアルトも軽快、3者の相性も良し。

2曲めから、ピアノのティグラン・ハマシアンが参加。
ちょっと音が奥に引っ込んでいるのかライブ会場の都合なのか、ちょっと残念。

3曲めもリズムが刻々と表情を変えて複雑。
4曲目あたりからパンクらしくなってゆく。
クライスバーグも激しいエフェクター・サウンドでぶちかます。

クールでトリッキーで表情豊か、
ホーニグ&クライスバーグの組み合わせは最高。
ラストは、スカで締めて大満足。
たのしいアルバム、ほんとライブ観たい。


Punk Bop Full Concert (somewhere in France)

 

Ari Hoening / アリ・ホーニグ
– 1973年、ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ –

父親は指揮者でクラシック歌手、母親はバイオリニストでピアニスト。6歳のときからバイオリンとピアノを習い始めた。12歳でドラムを始め14歳の時には地元のクラブで若いジャズミュージシャンたちと腕を磨く。フィラデルフィアの高校に進学し、そこで音楽理論や楽器演奏の技術を学び、卒業後NYへ。
メンバーと調和しながらも複雑なリズム、高度なコンビネーションを難なくこなし、誰よりもエモーショナルなプレイスタイルでグループを牽引し、聴衆を虜にする。
また、マレットあるいは手や肘を使ったミュート&ベント奏法(トーキングドラムというか、ドラムでメロディを歌う奏法)を得意としており、さまざまな表情を見せるドラミングは圧巻。
数多くのレコーディングに参加し、自身のリーダーとしての作品も精力的にリリース。また教育活動にも力を注いでいる。
その高い演奏技術や独自のプレイスタイルによって、現代ジャズシーンで非常に重要な存在である。

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