Rob Turner

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Rob Turner / ロブ・ターナー / No,002

名門ブルーノート・レーベルが、ついにその門を開いた!
The prestigious Blue Note label has finally opened its doors!


GoGo Penguin – All Res (Official)

GoGo Penguin / Man made object / 2015年
ゴーゴー・ペンギン / マン・メード・オブジェクト

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GoGo Penguin
Piano – Chris Illingworth
Bass – Nick Blacka
Drums – Rob Turner

現代ジャズドラマー列伝 ≪ ロブ・ターナーの巻 ≫ 第2弾!
ゴーゴー・ペンギンで、2枚目。

前回紹介の “ V2.0 ” の次作。
なんと、ブルー・ノート・レーベルに移籍しての第1弾だ。

“ マン・メード・オブジェクト ”
僕たちはアコースティック楽器でエレクトロニック・ミュージックを再現している。

アルバムは、ロボット工学、トランスヒューマニズム、そして人類の増強に対する僕の興味に一部インスパイアされているんだ。僕たちはアコースティック楽器でエレクトロニック・ミュージックを再現している。まるで人間になった〈マン・メイド・オブジェクト〉、つまり人工物だよ。だからこそ、この言葉がアルバム・タイトルに相応しいと考えた」

確かに彼らの演奏は、ジャズをベースにしながらもテクノやハウスに近いフィーリングを内包しており、どこか人工物のように聴こえなくもない。そして実際に、収録曲の多くはLogicやAbletonといったシーケンス・ソフトで作ったスケッチを基に制作したのだという。ジャズ・プレイヤーというよりもトラックメイカーに近い制作プロセスを踏むことで、普通にスタジオでセッションを重ねても到底思いつきそうにない複雑なフレーズをラップトップ経由で手繰り寄せ、それらを「手足を失った人が義肢を使うのと同じように」(クリス)ピアノ・トリオの様式へとトレースすることで、プログラミングでは表現不可能なダイナミズムを生み出している。それがゴーゴー・ペンギンの持ち味だ。
(Music review site “Mikiki” より)

前作に比べて、ベースの存在感が増した。
それにより、よりプリミティブな魅力が増したというか、
より音楽性の幅と、ワイルドさを手に入れた。

より華やかに、激しく、ミニマルな音のカレードスコープ。
それにしても、ロブ・ターナーのドラミングの刺激的なことったらない。

全員が、まだ20代という若さで、
ピアノトリオという険しき道を選んだ彼らに、
ついに名門ブルーノートが門を開いた。

耽美的で、メランコリックでドラマティックな世界観はそのままに
さらに表現の方法を進化させた力作。

Rob Turner / ロブ・ターナー
– UKマンチェスター出身 –

マンチェスターのロイヤル・ノーザン・カレッジ・オブ・ミュージックでジャズパフォーマンスを学び、2009年に結成されたピアノ・トリオ “GoGo Penguin” の初代ドラマーとして2021年まで活動。
“GoGo Penguin”は、ジャズ、クラシック、エレクトロニカ、ロックなどの要素を融合させた独特なサウンドで知られ、即興演奏と洗練されたアレンジが特徴であり、クラシック音楽やヒップホップの影響も感じられる独自の音楽スタイルで注目を浴びる。
ロブの独自のドラミングスタイルと緻密なリズムセクションのプレイ、テクニカルなドラムパフォーマンスと音楽的なセンスは、バンドのサウンドの重要な要素。マシンライクな精密なグルーヴと緻密なリズムトリック、メタリックな音色が持ち味。
↑ ロブ・ターナーに関しての個人情報はあまりなくてBioなど詳しい方いたら情報ください。よろしくお願いいたします。

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