Antonio Sánchez

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Antonio Sanchez / アントニオ・サンチェス / No,011

スコット・コリー&アントニオ・サンチェスとのトリオ再び!
イタリアの至宝エンリコ・ピエラヌンツィの辛口トリオ。

Enrico Pieranunzi / Stories / 2014年
エンリコ・ピエラヌンツィ / ストーリーズ

Piano – Enrico Pieranunzi
Bass – Scott Colley
Drums – Antonio Sanchez
Composed By – Enrico Pieranunzi (tracks: 1 to 3, 5 to 8), Scott Colley (tracks: 4)

本日は、現代ジャズドラマー列伝 ≪アントニオ・サンチェス ≫ 第11弾。
イタリアの至宝、エンリコ・ピエラヌンツィ!

ベースのスコット・コリーとドラムのアントニオ・サンチェスを招いてのアルバム。
このメンツでの2枚目だ。↓ 1作目はこれ

それにしても、ピエラヌンツィの創作意欲はすごい。
このアルバムのような若い世代との共演、いろんなタイプの音楽、表現を果敢に挑み続ける姿は素晴らしい。

さて、内容だけど1曲目、いきなり変拍子のアグレッシブな曲で意表を突いてくる。
抒情派なみなさん、がんばってついてきて。
2曲目も勢いは続く、躍動感ある軽快で流麗なサンバ。

3曲目で得意のワルツ、でも今回は甘くない。ここまでで、すでにかなりの満足度。
そして4曲目は、穏やかで翳りのあるスロー・ナンバー。
高速パッセージで始まる5曲目。各自の動きに目が離せない、これも盛りあがる。

6曲目は、陰翳が深く思索的。それでも美しさを失わないで少しセンチメンタル。

7曲目は、6曲目と似たようなトーン、静かに始まる。スコット・コリーの見事なソロのあと徐々に盛りあがってゆきヤマ場を迎える。
そして、牧歌的なラスト。見よ、光が!天を仰ぎたくなる、そしてため息。

3人の実力が高次元でバランスよく発揮された素晴らしいピアノ・トリオ・アルバム。

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