前回の “ オード ” と対をなすカヴァー作品集、タイトル・ナンバーに涙せよ / 月曜日のブラッド・メルドー
ジャケットの写真をよく見ると前回の “ オード ” と3人の服が同じじゃん。
録音日も同じ、なるほど “ オード ” はオリジナル曲集で、今回はカヴァー曲集というわけね(あとで1曲オリジナルあることに気づきました)。
“ 対をなすコンセプトアルバム ” と言ったら聞こえはいいが、 “ いっぺんに録って小出しにするのね ” という穿った見方もできる。まあ、それだけ3人揃うのが大変ということでもあるでしょうが。
しかし、内容はなかなかすばらしい。
カヴァー曲集というわけで全曲を知っているワケではないけど何か親しみをおぼえる。あるいは楽曲に親しみある分、その分解&再構築具合がよく分かって楽しめる。
それから、ラリー・グレナディアとジェフ・バラードのソロも“ オード ”より増えているのもうれしい。
曲は、クリフォード・ブラウン、ソニー・ロリンズ、ニック・ドレイク、ビリー・ロバーツ( “ Hey Joe ” は、ジミヘンのオリジナルではなかった)、トニーニョ・オルタなどなど。
エルヴィス・コステロの “ Baby Plays Around ” では、めずらしく(?)バラードを美しく歌い上げるメルドーの姿にグッとくる。
濃密でバラエティ豊か、とてもリラックスして楽しめる1枚。
ラストのタイトル曲で、また涙。
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Melancholy / メランコリー度 ☆
Relaxing / まったり度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
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Piano, Producer – Brad Mehldau
Bass – Larry Grenadier
Drums – Jeff Ballard