試験にでる現代ジャズ ≪入門編≫

試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.006
Brad Mehldau / Largo / 2002年
ブラッド・メルドー / ラーゴ / No.3086

月曜日・新シリーズ!

ジャズって何から聴けばいいですか?」と問われること多し。
ソニー・ロリンズのサキソフォン・コロッサス」と答えたいのはやまやまだけど、このブログのコンセプトに従って2000年以降のアルバムという縛りで、わかりやすさ、かっこよさ、親しみやすさを第一に毎週1枚あげていきたい。
題して “ 試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫
(なんで試験やねん)よろしく!

試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.006

Brad Mehldau / Largo / 2002年
ブラッド・メルドー / ラーゴ

ポップ畑のジョン・ブライオンをプロデューサーに迎えたメルドーの意欲作。
計算された中に、妖しいメルドー節はしっかりと揺れている。

Brad Mehldau / Largo / 2002年

Piano, Vibraphone – Brad Mehldau
Percussion, Producer, Mixed By – Jon Brion
Bass – Larry Grenadier, Darek “Oles” Oleszkiewicz, Justin Meldal-Johnsen
Drums – Jorge Rossy, Jim Keltner, Matt Chamberlain, Victor Indrizzo
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Degree of
Advance / アドバンス度 ☆☆
Conceptual / コンセプチュアル度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Popular / ポップ度 ☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆

さてジャズに遠い若者にも支持を受け世界的なヒットとなった大傑作が、このブラッド・メルドーのラーゴ。(弊ブログ3度目登場)

逆に、このアルバムには “ インタープレイ ” がないとスルーする人もいる。

ジャズ基礎用語、インタープレイとは、
即興演奏において、演奏者が互いの演奏に影響を与えあいながら演奏を行うさま。
ビル・エヴァンスのジム・ホールと共演したあの名盤 “ アンダーカレント” で、ジャズファンの間で「インタープレイ」という言葉が広まった。(All Aboutより)

インタープレイは、いまやジャズ・ミュージシャンにとって当たり前の概念だ。ソリストのバックで決まったバッキングパターンを演奏するだけのベーシストもドラマーもピアニストも、もはや存在しない。

しかし、インタープレイとは諸刃の剣で演奏者に力量がともなわないと、聴衆はなんだかよく分からない演奏を聴かされ置いていかれるハメになる。インタープレイという崇高な理想を求めるミュージシャンのエゴで、結果ジャズという音楽から聴衆が離れていったという側面も大いにある。

そこら辺を分かってるジョン・ブライオンという畑違いのプロデューサーが、より音楽を整理してメルドーのピアノの魅力を際立たせてくれたのが本作だと思う。

いつものブラッド・メルドーのアルバムよりは、ジャズに親しみのない人にも聴きやすいアルバムになっているハズ。このアルバムを気にいったら他のメルドー・アルバムに手を出してみたらいいかも。

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