試験にでる現代ジャズ ≪入門編≫

Contemporary Jazz for Exams
≪ Introductory Edition ≫Vol.046
試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.046
John Raymond / Real Feels / 2016
ジョン・レイモンド / リアル・フィールズ / No.4014

フリューゲル・ホルンとギターとドラムがご機嫌な変則トリオ!
An irregular trio with flugelhorn, guitar and drums in a good mood!

ohn Raymond / Real Feels / 2016

Flugelhorn – John Raymond
Drums – Colin Stranahan
Guitar – Gilad Hekselman
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Fantastic / ファンタジック度 ☆☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆☆
Relaxing / まったり度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

さて月曜日、試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫。
きょうは、フリューゲルホーン奏者のジョン・レイモンド率いる変則トリオ。
ベースなしでの、リードとギターとドラムのトリオ。

ポピュラー・ミュージックの話だけど「現代の音楽はほとんどがヘッドフォンあるいはデスクトップで聴かれることが多い。必然的に、さほど再現性というか音像の定位等はよくないので、ベースが動き回る楽曲は聴き辛くてヒットしない。ヒットチャートに送り込むには、ベースの音数を減らしてシンプルにする必要がある」と聞いたことがある。

なるほど、ジャズでは確かにベースの動きとか分かり辛い録音は結構ある、特にウッドベース。音数も当然そうとう多い。
ジャズ好きでも聴きとり辛いベースの動き、ひょっとしてそれはジャズのマイナー性の一因かもしれない。

ま、そんなことは意識してないと思うけど、たまにあるベースレスのこの変則トリオ。
当然ながら音の空間が、広くてじつに聴きやすい。
≪ 入門編 ≫には、これはうってつけなのでは、ないだろうか。

このアルバムは、フリューゲルホーンのジョン・レイモンドとギターが当代一と言っても過言ではないギラッド・へクセルマン、そしてドラムがコリン・ストラナハンというメンバー。

オリジナルの楽曲に加え、ポール・サイモンやボブ・ディランなどポピュラーな楽曲も半分くらいやっている。
終始楽しい雰囲気を保ちつつも、さらっと高度な技が折り込まれ、
3人のインタープレイが楽しめる。

ジャケットの可愛さもあいまって、たいへんオススメのトリオ。

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