2023年の20枚!

Terrace Martin, Curly / Curly / 2023年
テラス・マーティン, カーリー / カーリー

テラス・マーティンが、父と自分を結ぶルーツであるオルガン・サウンドに本気で取り組んだ傑作!
A masterpiece in which Terrace Martin seriously tackles the organ sound, the roots that connect him to his father!

Terrace Martin / Curly / 2023年
テラス・マーティン / カーリー

Saxophone – Terrace Martin
Organ – Cory Henry (Tracks: 1, 5, 6 )
Organ – Larry Goldings (Tracks: 2, 3, 7, 8, 9 )
Drums – Robert ‘Sput’ Searight (Tracks: 1, 2, 3, 4, 6, 7, 8, 9 )
Guitar – Nir Felder (Tracks: 2, 4, 7, 8, 9 )
Saxophone – Kamasi Washington (Tracks: 3, 6, 9 )

本日は、UKからUSに移る。
アシュリー・ヘンリーに近いテイストを想像して、
テラス・マーティンが思い浮かんだ。

テラス・マーティンは23年だけでも6枚ほどアルバムを制作している。
じつに精力的だ。

この “Curly” は、同じく23年に亡くなったテラスの父、ジャズドラマーの Curly Martin がオルガン好きだったことから発想されたタイトルであり、彼のオルガン・ユニットの名前でもある。

メンバーが実にそそるし、期待を裏切らない内容にゾクゾクする。
基本、オルガン・トリオ(ベースレス)での演奏だけど、
全9曲中、3曲だけゲストでサックスのカマシ・ワシントンが加わり、
さらに5曲は、ギターでニア・フェルダーが加わっている。

メインのオルガンは、3曲はコリー・ヘンリー、
そして残り6曲は、ベテラン ラリー・ゴールディングス。
ドラムは全曲、ロバート・スパット・シーライトという錚々たるメンツ。

じつに軽快にスタートするが、次第にクールにヒートアップする内容。
やはりオルガンの説得力は、ハンパない。
ブルージーではないな、泥臭くはないしクールでドライ。

ノワールといった言葉が妥当かもしれない。
つまりオイラ好みなハードボイルドな世界がこれでもかと展開される。
とくに3曲目 “Final Thought” は白眉!く〜カチョいい、たまらない。

テラス・マーティンが、父と自分を結ぶルーツであるオルガン・サウンドに本気で取り組んだ傑作!

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