An irregular trio / 変則トリオ

John Raymond / Joy Ride / 2018
ジョン・レイモンド / ジョイ・ライド / No.4023

たった3人が創りだす、たゆたうような豊かなサウンド・スケープ。
A rich soundscape created by just three people, as if it were floating in the air.

John Raymond / Joy Ride / 2018

Flugelhorn – John Raymond
Drums – Colin Stranahan
Guitar – Gilad Hekselman
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Degree of
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆☆
Fantastic / ファンタジック度 ☆☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆☆
Melancholy / メランコリー度 ☆☆☆
Relaxing / まったり度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

さて、きょうもギタリスト、ギラッド・ヘクセルマン続き。
先週も紹介したジョン・レイモンドの2018年のアルバムがこれ。
変則トリオで、ギタリストをつとめるのがギラッド・ヘクセルマンだ。

スタジオ・アルバムとしては2作目、ライブ入れて3作目というトリオ。
ジョン・レイモンドは、フリューゲル・ホルン奏者で、
ドラムは、コリン・ストラナハンが務める。

レイモンドのフリューゲル・ホルンのやさしいサウンドが、
ヘクセルマンの奏でる背景のなかを、ゆっくり、たゆたうように流れてゆく。
ときに激しく、ときに坦々と、ストラナハンがリズムの起伏をつくりだしてゆく。

じつに、いい調子の空気が流れる。
全10曲、半分がオリジナルで、半分はスタンダードとポール・サイモン、ジャスティン・ヴァーノン、ピーター・ガブリエル。

ビロードのような肌触りのレイモンドのメロディアスで親しみやすいメロディ。
低音から浮遊するような空気まで多彩に創りだすヘクセルマン。
自在に泳ぎ回るストラナハン。
まったく小難しくないのに、飽きさせないし、聴き応え充分。

たった3人が創りだす豊かなサウンド・スケープ。

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