Brian Blade

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Brian Blade / ブライアン・ブレイド / No,017

職人であり詩人である3人の濃密なインタープレイ!
Intense interplay between three artisans and poets!

Ron Miles / Quiver / 2012年
ロン・マイルス / クイヴァー

Trumpet – Ron Miles
Guitar – Bill Frisell
Drums – Brian Blade
Composed By – Ron Miles (Tracks: 1 to 3, 5, 8, 9), Bill Frisell(Tracks: 7)

きょうは、昨日紹介のベン・ゴールドバーグ「 オルフェック・マシーン」でもいい仕事してたトランペッター ロン・マイルス、2012年の作品。
はい、現代ジャズドラマー列伝 ≪ ブライアン・ブレイドの巻 ≫ 第17弾でもある。

メンバーは、ロン・マイルスと、
ブライアン・ブレイドと、
ギタリストのビル・フリーゼルの3人、ベースレスの変則トリオ。

まずロン・マイルスのスタイル自体、バリバリと吹きまくるタイプではない。
一つ一つの音を大事に選んでおいてゆくようで、
けっしてスケールを高速で駆け上がったりしない。
テーマとインプロの区別なく非常にメロディアスで親しみやすく、
ポエトリーですこしファニーな側面も持っている。

そんな彼のスタイルを、どんなときでも神対応できる2人の職人がサポートする。
フリーゼルは、マイルスの旋律に彩りと広がりを加え、
ブレイドは、ときに激しく、ときに繊細に全体を牽引する。
3人の相性は、限りなく完璧だ。

加えて、録音状態が非常に良く、なまなましいライヴの模様に鳥肌。
3人が織りなす駆け引きというか対話、インタープレイを楽しむシアワセな時間。
ライヴを追体験できる名盤。ジャケットデザインも素敵。

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