Nate Smith

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Nate Smith / ネイト・スミス / No,008

トロンボーン奏者の率いるラージ・アンサンブルは、エレガンスあふれる音の万華鏡!
The Large Ensemble, led by a trombonist, is a kaleidoscope of sound full of elegance!

Robin Eubanks Mass Line Big Band / More Than Meets The Ear / 2020
ロビン・ユーバンクス・マス・ライン・ビッグ・バンド / モア・ザン・ミーツ・ジ・イア

Trombone, Percussion, Composed By, Arranged By, Produced By – Robin Eubanks
Acoustic Bass, Electric Bass – Boris Kozlov
Drums – Nate Smith
Organ – Mike King
Percussion – David Stillman
Piano – Glenn Zaleski
Trumpet [Lead] – Lew Soloff
Trumpet – Aaron Janik, Alex Sipiagin, Duane Eubanks
Alto Saxophone [Lead] – Antonio Hart
Alto Saxophone, Soprano Saxophone – Alex Cummings
Baritone Saxophone, Bass Clarinet – Lauren Sevian
Tenor Saxophone – Bobby LaVell, Marcus Strickland
Trombone [Lead] – Jason Jackson
Trombone – James Burton
Trombone, Tuba – Jennifer Wharton
Bass Trombone – Doug Purviance

きょうは、現代ジャズドラマー列伝 ≪ ネイト・スミスの巻 ≫ 第8弾!
M-Baseの中核トロンボーン奏者ロビン・ユーバンクスのビッグ・バンド。


ロビンは、言わずと知れたユーバンクス3兄弟の長男。
M-Base あるいは、SF Jazz Collective の活動でも有名なヒト。
ただ、30年の音楽活動の中でもビッグバンドを率いるのは初めてらしい。

一聴してリズムのアプローチに M-Base 的なサウンドにニンマリする。
ポリリズミックなファンクの内在するラージ・アンサンブル。
しかし、そこまで変態チックではなく聴きやすい。

というか、リズムのゴリゴリ感は感じられず、
むしろエレガントで気品のようなものが漂う。
これこそが、トロンボーンという楽器からくるものなのか
ロビン・ユーバンクスの個性、特長だ。

それに、オイラの耳が慣れたのかも。
M-Base チックなポリリズム的なアプローチも多くのラージ・アンサンブルのなかに取り入れられていて、いまや当たり前のものになっている感さえある。

ユーバンクスの優れた楽曲、アレンジ力が冴え、
一曲ごとのアイデアや曲想がアキさせない。
さらに、メンバーには、ドラムのネイト・スミス、
ピアノのグレン・ザレスキ、サックスのーカス・ストリックランド、
そのほかM-Base近辺の強者が顔を揃え、ソロも聴き応えあり。

ユーバンクスは、アコースティックそしてエレクトリック(どんな?)のトロンボーンを使い分けながら多彩な音色で彩りを添え、音の万華鏡的世界が次々と展開されてゆく。
ラージ・アンサンブル新時代、百花繚乱いや〜すばらしい。

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