Large Ensemble

オイラがもっとも愛する音楽家、挾間美帆

Miho Hazama  /  Time River  /  No.0020
挾間美帆  /  タイム・リバー  /  2015年

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ここ2年ほどで音楽的にもっとも大きかった収穫は、
挾間美帆を知ったことだろう。

2016年米ダウンビート誌の「未来を担う25人のジャズアーティスト」に選出された日本人女性の曲ということでラジオ(菊地成孔成孔「粋な夜電波」)から流れてきたのが
このアルバムのタイトル曲 “ Time River  ” だった。
ぶっとんだ、カッチョイイ〜 !!!

彼女は、ラージアンサンブルが主戦場のジャズ作曲家。
ラージアンサンブルとは、昔で言うビッグバンド。

ただ、このアルバムを聴けばすぐ分かると思うけど、
ラージアンサンブルと呼ばれるいまの音楽は、ビッグバンドに比べて楽器の編成がきわめて自由だ。じっさいこのアルバムには弦楽器も入ってる。

ジャズは、つねに新たな音楽を取り入れミックスすることで進化する。
現代ジャズひとつの進化方向が、ロバート・グラスパーに代表されるヒップ・ホップ、R&Bとの融合路線であるとすれば、
もう一つの進化方向は、クラシック音楽との融合だ。
そんな路線の最右翼が「未来を担う25人のジャズアーティスト」の彼女というわけだ。
詳しくは、こちらをどうぞ。

mikiki.tokyo.jp

まず聴いて耳にすぐ飛び込んでくるのは、リズム・ドラムの格好良さだ。
その音質や刻みはとても現代的なグルーブで、やはりビッグバンドとは隔世の感がある。

そして楽器の使いかたアンサンブルの緻密さ、聴いたことないような響きや波、揺らめき、輝きがある。

とくに彼女の音楽は、躍動感、ダイナミズムに溢れドラマチックだ。
複雑なアンサンブルにありがちな小難しさや、沈鬱さとは無縁でたのしい。
そんな明るさがまた、みなのハートをガッチリと掴むのかも知れない。

もう狭間美帆にずっとついてゆくぜ。
しかし、ラージアンサンブルなんて大所帯のライブを、
鹿児島で観るのは難しいだろうな〜、ふうっ。

Miho Hazama:Conductor,Composer,Producer,Piano (tracks: 6, 7)
Gil Goldstein:Accordion(tracks: 3)
Cam Collins:Alto Saxophone, Clarinet(tracks: 1-5, 8, 9)
Andrew Gutauskas:Baritone Saxophone, Bass Clarinet (tracks: 1-5, 8, 9)
Sam Anning:Bass (tracks: 1-5, 8, 9)
Meaghan Burke:Cello
Jake Goldbas:Drums
Adam Unsworth:French Horn(2) (tracks: 1-5, 8, 9)
Alex Brown:Piano(tracks: 1, 3, 4, 9)
Sam Harris :Piano (tracks: 2, 5, 8)
Joshua Redman:Soprano Saxophone, Tenor Saxophone(tracks: 8)
Ryoji Ihara:Tenor Saxophone, Soprano Saxophone, Flute(tracks: 1-5, 8, 9)
Matthew Jodrell:Trumpet, Flugelhorn(tracks: 1-5, 8, 9)
James Shipp:Vibraphone(tracks: 1-5, 8, 9)
Lois Martin:Viola
Joyce Hammann:Violin
Sara Caswell:Violin


Miho Hazama and m_unit “Time River” Preview

Time River

 

Time River

  • 挾間美帆
  • ジャズ
  • ¥2100
Time River

 

Time River

 
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