なんとリオーネル・ルエケとコラボレート!
リズムに対して果敢なアプローチを重ねるネセットならではのワールド・ミュージック。
Collaboration with Lionel Ruecke!
The world music of Marius Neset, who has a bold approach to rhythm.
Marius Neset / Circle of Chimes / 2017
Tenor Saxophone, Soprano Saxophone, Melodica(Tracks: 6), Composed By, Arranged By, Producer – Marius Neset
Double Bass – Petter Eldh
Drums, Percussion, Co-producer – Anton Eger
Piano – Ivo Neame
Guitar, Vocals – Lionel Loueke
Vibraphone, Marimba, Percussion – Jim Hart
Cello – Andreas Brantelid
Flute, Piccolo Flute, Alto Flute – Ingrid Neset
++++++++++++++++++++++++++++++++++
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆
Elegance / エレガント度 ☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆
Nostalgic / ノスタルジック度 ☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆
きょうもサックス奏者マリウス・ネセットの作品。
同じくベーシスト ペッター・エルドの参加アルバム。
まず1曲目、教会の鐘のような音が使われている。
少しずつズレては重なる鐘の音が ” Circle of Chimes ” なのかな。
おもいきりチェロがフューチャーされていて崇高な空気が流れる。
2曲目、やはり鐘の音が使われるが、こちらはマリウス・ネセットの本領発揮な華やかな曲。
今回はこういうクラシカルな雰囲気でいくのかな、と思いきや途中からギターが加わる。
しかも、この特異なサウンドは、リオーネル・ルエケ!
これは意外な組みあわせ。当然、アフリカン・フォークロアな空気がミックスされる。
そういえば、前作にもいろんなワールド・ミュージックを取り入れたような空気はあった。
今回は、ルエケ参加でその傾向を強く押し進めたものだろう。
それが、ネセット持ち前のリズミックなアプローチとも相まって独自の世界を作ってる。
教会的なものと自然をミックスしたような空気。
まさしく、ジャズなのかも。
リオーネル・ルエケも、なにかいつもより弾けてて、
それにこたえるネセットのソロもちょっと聴いたことないサウンドで、じつにおもしろい。
マリウス・ネセットの作品としては、確実にこれまでと空気を異にすることに成功している。
5歳の頃からドラムを習い、毎回リズムに対して果敢なアプローチを重ねるネセットならではのワールド・ミュージック。