現代ジャズの旗手達が、分解&再構築するスティーヴィー・ワンダー・ミュージック!
Stevie Wonder music deconstructed and reimagined by the standard bearers of contemporary jazz!
SFJAZZ Collective / Music Of Stevie Wonder And New Compositions
Trumpet – Avishai Cohen
Alto Saxophone – Miguel Zenón
Bass – Matt Penman
Drums – Eric Harland
Piano – Edward Simon
Trombone – Robin Eubanks
Vibraphone – Stefon Harris
今日はね、これです。
ジャケット分かるとおりSFジャズ・コレクティヴの “スティーヴィー・ワンダー”特集。
また長〜いタイトルですまない。
SFジャズ・コレクティヴの、
スティーヴィー・ワンダー&新しいSFジャズ・コレクティヴのコンボ作の楽曲の、
2011年のNYライヴ(SFのシーズン8)なんですわ〜、
というタイトルのアルバムです。
CD3枚、長すぎる。
せめて、スティーヴィー特集と、SF新コンボ別けてほしかった。
このアルバムは未聴だったんだけど、
先週のロビン・ユーバンクス参加アルバムという繫がりで聴いてみたら、おもしろかった。
SFジャズのシーズン8コンボのメンバーというのが、
トランペットにアヴィシャイ・コーエン、
アルトのミゲル・ゼノン、
テナーのマーク・ターナー、
ベースのマット・ペンマン、
ドラムのエリック・ハーランド、
ピアノのエドワード・サイモン、
トロンボーンのロビン・ユーバンクス、
ヴィブラフォンに、ステファン・ハリスというメンバー。
メンバーはサイコーだけど、
何がおもしろいってアレンジ。
じつは、
このアルバムが、未聴だった訳はスティーヴィー特集だったから。
もちろんスティーヴィーが嫌いなわけはない。
いや、スティーヴィーの楽曲には力がありすぎて、
お祭り騒ぎにはいいかもしれないけど、ジャズとしてそれってどうなの ?!
て思って聴いていなかったのだ。
例えばビートルズをジャズでって、それって実際どうなの ?!ってなりませんか。
(そういえばメルドーが、ビートルズ特集リリースするらしいですね。それってどうなの ?!期待&不安が50:50だ)
だけど、このアルバムのスティーヴィー楽曲は、アレンジが激しく◎。
これってカヴァーというより、まさしく分解&再構築。
ヒップホップ通過世代でより顕著になった手法だ。
歌部分のメロディをテーマとしてなぞった後、各自のソロでバリエーションの発展系としてのインプロビゼーションを展開するのが従来型。
特徴的なフレーズやメロディを反復&展開させて新たな楽曲を創っていくのが、
ヒップホップ以降(あるいはマイルス以降と言ってもいいか)のクリエイションだ。
切り貼り&展開自在。
そこら辺の手法で、再構築されたスティーヴィー楽曲がおもしろい。
歌部分のテーマ以上に、インスト部分に特徴的なフレーズが頻発するスティーヴィー楽曲の素材の良さが十二分に活かされたアレンジが聴きどころかな。