試験にでる現代ジャズ ≪入門編≫

試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.010
Maria Schneider Orchestra / Allegresse / 2000年
マリア・シュナイダー・オーケストラ / アレグレス / No.3110

月曜日・新シリーズ
ジャズって何から聴けばいいですか?」と問われること多し。
ソニー・ロリンズのサキソフォン・コロッサス」と答えたいのはやまやまだけど、このブログのコンセプトに従って2000年以降のアルバムという縛りで、わかりやすさ、かっこよさ、親しみやすさを第一に毎週1枚あげていきたい。
題して “ 試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫
(なんで試験やねん)よろしく!

試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.010

Maria Schneider Orchestra / Allegresse / 2000年
マリア・シュナイダー・オーケストラ / アレグレス

彼女のオーケストラが、ジャズ・ビッグバンドの概念を大きく変えた!
近年のラージ・アンサンブル盛り上がりの立役者マリア・シュナイダー。

Maria Schneider Orchestra / Allegresse / 2000年

Composed By, Producer, Conductor – Maria Schneider
Maria Schneider Orchestra
Soloist
Flugelhorn – Greg Gisbert
Tenor Saxophone – Rick Margitza
Piano – Frank Kimbrough
Tenor Saxophone – Rich Perry
Trumpet, Flugelhorn – Ingrid Jensen
Soprano Saxophone – Tim Ries
Alto Saxophone – Charles Pillow
Guitar – Ben Monder
Baritone Saxophone – Scott Robinson
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆☆
Dreamy / ドリーミー度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆

むかしは大編成のジャズバンドを、ビッグバンドと呼んだ(いまでも名称としていっぱいある)。
もちろんクラシック音楽のオーケストラとは編成は違うが、オーケストラという呼び名も一般的だ。 “ カウント・ベイシー・オーケストラ ” みたいに。
最近は、ではそれらの大編成のジャズ・ミュージックをラージ・アンサンブルという言葉で表すのが一般的だ(楽団の敬称としては、あまり使われない)。

そんな現代ラージ・アンサンブル・ジャズの牽引者がマリア・シュナイダーであり、彼女のオーケストラだ。
このアルバムは、そんなマリアがブラジルへの旅で、「開眼」したとされる(ブッダか!)3作目のアルバム。

なによりも、これまでのビッグバンド・サウンドとの響きの違い、空気感に驚いてほしい。
彼女のサウンドには、タイトルが示すように空を舞うような自由さ、 浮遊感、開放感、すがすがしさ、差し込む光、大自然が感じられる。
まさしくアレグレス!(歓喜!)だ。

このサウンドの誕生は、多くの人に影響をあたえた。
ジャズを聴かなくとも吹奏楽に関わる人なら、マリア・シュナイダーの名を知ってるかもしれない。

残念ながら、マリア・シュナイダー・オーケストラの音楽は、サブスクリプションでは今のところ聴けない。
(でも、Spotifyには、5曲だけ入ったプレイリストが存在するので、それを貼り付けたよ)
アーティストシェア(いまでいうクラウドファンディング的なものか)でアルバムを製作していた関係で、権利関係がややこしいのかな。アルバム購入かダウンロードあるいは、Youtube で楽しんでほしい。

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