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Christian McBride Big Band / For Jimmy, Wes and Oliver / 2020
クリスチャン・マクブライド・ビッグ・バンド / フォー・ジミー, ウェス・アンド・オリヴァー/ No.4184

クリスチャン・マクブライドが旧友ジョーイ・デフランセスコと組んだビッグ・バンド・サウンド。
Christian McBride teams up with his old friend Joey DeFrancesco for a big band sound.

Christian McBride Big Band / For Jimmy, Wes and Oliver / 2020

Bass, Producer – Christian McBride
Drums – Quincy Phillips
Guitar – Mark Whitfield
Organ – Joey DeFrancesco
Alto Saxophone, Piccolo Flute – Todd Bashore
Alto Saxophone, Soprano Saxophone, Flute – Steve Wilson
Baritone Saxophone – Carl Maraghi
Bass Trombone – Doug Purviance
Tenor Saxophone – Dan Pratt, Ron Blake
Trombone – James Burton, Michael Dease, Steve Davis
Trumpet – Anthony Hervey, Brandon Lee, Frank Greene, Freddie Hendrix, Nabate Isles
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆☆
Relaxing / まったり度 ☆☆☆
Swingy / スウィング度 ☆☆☆
Bluesy / ブルーズィ度 ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

きょうもラージ・アンサンブルいきます。
先週紹介したクリスチャン・マクブライド・ビッグ・バンドの最新作がこれ。

これまた前作までとは趣が違う。
じつはこのタイトル、

ジミー・スミスとウエス・モンゴメリーの共演盤『Further Adventures of Jimmy and Wes』『The Dynamic Duo』と、これらの盤のアレンジを担当した、オリヴァー・ネルソンへのオマージュ盤

ということらしい。

そもそも、クリスチャン・マクブライドとジョーイ・デフランセスコはミドル・スクールで出会い、共にジャズ・アンサンブルを学んで以来の仲で、たびたびレコーディングで共演・レコーディングもしてきたものの、一作全てを録音することは初めて。そこで、共に子供の頃によく聴いていたという、この作品を選んだという。

選んだ楽曲は、『ダイナミック・デュオ』から「ナイト・ソング」「ダウン・バイ・ザ・リバーサイド」、『ファーザー・アドヴェンチャーズ』から「ロード・ソング」「マイルストーン」と各2曲計4曲。そして、ラスト2曲がオリジナルという構成。また、カルテットでの演奏も4曲織り込んだ。

ということで全10曲中カルテットが4曲という内容、
どちらかというとマクブライド&デフランセスコの2人のためのカルテットにオーケストラも加えたといった方がいいような内容。

もちろん、そんなこたどっちでもいいワイ!、とうような飛びきりご機嫌なアルバムに仕上がってる。

ギターに起用されたのはマーク・ホイットフィールド、し渋い。
ドラムがクリスチャン・マクブライド・ビッグバンドのドラマー、クインシー・フィリップ。

ソロイストとしてデフランセスコとホイットフィールド、それにマクブライドが弾きまくり、マクブライドとともにホイットフィールドが屋台骨を支えるという構造。

ビッグバンドの方は、がんがんハイプレッシャーで迫るというよりも、
軽快で音の輪郭クッキリ、パリッと爽快な現代的アレンジ。

なによりもスウィング感にあふれ、楽しいことこの上ない。
ご機嫌サウンド請負人、マクブライドにハズレなし。

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