Richard Spaven

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Richard Spaven / リチャード・スペイヴン / No,005

甘く乾いたブラックマッジック、現代的なソウルネスを体現!
Sweet and dry black magick, embodying contemporary soulfulness!

José James / blackmagic  /  2010年
ホセ・ジェイムス /  ブラックマジック

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Piano – José James
Piano, Electric Piano – Gideon Van Gelder
Bass, Synthesizer, Drum Programming, Mixed By – Alex Bilowitz
Arranged By [Horns], Tenor Saxophone – Ryan Anselmi
Alto Saxophone – Pablo Castanho
Bass – Chris Smith
Drums – Richard Spaven
Drums – Adam Jackson
Trumpet, Arranged By [Horns] – Takuya Kuroda
Trombone – Saunders Sermons
Vocals – Moni Pineda
Vocals – Jordana De Lovely

現代ジャズドラマー列伝 本日も ≪ リチャード・スペイヴンの巻 ≫ で、第5弾!
きょうのアルバムは盟友ホセ・ジェイムスの「ブラックマジック」、2010年の作品。

まずは、このアルバムでは、
ベースのアレックス・ビロウィッツとドラムのスペイヴンの存在感が大きい。
ホセのヒップホップやR&B、はたまたジャズを横断する不思議な個性を
思う存分にクールなグルーヴとして表現しているから。

ホセは、ビロードのような滑らかな声ながらも、甘きに没することないクールというか、むしろドライとも言えるような乾いたタッチで、空間を創り出している。

それから、このアルバムには、あのFlying Lotusが、3曲プロデュースしている。
あんな、鬼ビートを作るだけじゃないだねFlying Lotus、さすが本業。

そして、ギデオン・ヴァン・ゲルダーもピアノ弾くだけではなく、
3曲をプロデュース。みんな、総合力を有した才能の持ち主。

淡々と、浮遊感とほのかな甘さに彩られたホセ・ワールドを紡ぎ出す。
特に3曲目「Promise In Love」とかご機嫌で、
フェイヴァリットなナンバー。
黒田卓也のトランペットも素晴らしい。

甘く乾いたブラックマッジック、現代的なソウルネスを体現!

Richard Spaven / リチャード・スペイヴン
– 1974年、ロンドン生まれ –

イギリス・ロンドン出身のジャズドラマー。
ジョシュア・レッドマン、ヘロニウス・ファン・フリースウィク、ロバート・ミッチェル、クリス・ポッター、そしてグレゴリー・ポーターなど、多くの著名なミュージシャンたちと共演し、その特異な演奏スタイルと才能が高く評価されてる。
そのドラミングは、完璧に計算され構築され高密度。従来のダウンビートを避けシンコペーションとグリッチを多用、オンビートとオフビートを自在に操る多種多彩ぶりで、限りなく切れのいいサウンドでビートを牽引する。
まさしく、UKクラブ・ジャズ・シーンを象徴する存在として絶大な人気を誇る。

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