Nate Smith

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Nate Smith / ネイト・スミス / No,006

黒田卓也が、ブルー・ノートに示した輝かしい第1歩!
Takuya Kuroda took a brilliant first step with Blue Note!

Takuya Kuroda / Rising Son / 2014年
黒田卓也 / ライジング・サン

Trumpet, Flugelhorn – Takuya Kuroda
Bass(Tracks: 1 to 4, 5 to 8, 10), SynthBass(Tracks: 1, 9)Percussion (Tracks: 1, 4, 8), Vocals(Tracks: 5, 10) – Solomon Dorsey
Drums, Percussion(Tracks: 1, 2, 4, 8, 9) – Nate Smith
Electric Piano(Tracks: 1 to 3, 5 to 10), Synth(Tracks: 1, 2, 5, 8, 9), Piano(Tracks: 4) – Kris Bowers
Guitar – Lionel Loueke(Tracks: 2)
Trombone – Corey King (Tracks: 1 to 3, 5, 6 to 9)
Vocals, Producer – José James
Composed By – DJ Mitsu The Beats (Tracks: 10), Jose James (Tracks: 10), Roy Ayers (Tracks: 5, 6), Takuya Kuroda (Tracks: 1 to 4, 7 to 9)

きょうは、現代ジャズドラマー列伝 ≪ ネイト・スミスの巻 ≫ 第6弾!
このアルバムは鉄板、文句なしに格好いい。
2014年、黒田卓也のブルーノート・デビュー・アルバム。

クリス・バワーズがキーボードを務め、
ドラムは、もちろんネイト・スミス。
ベースがソロモン・ドーシーで、
トロンボーンでコーリー・キング、
ギターでリオーネル・ルエケが1曲、
ホセ・ジェームスも2曲参加という布陣、サイコー!

ライジング・サンのサンは、 “Sun” ではなく“Son” で『ブラザー』の意味らしい。
ネーミングは、盟友ホセ・ジェームス。

もろアフロ・ファンクなテーストあふれるサウンドだけど、
キレ&ドライな現代的アレンジと、抑制の効いた黒田のペット・ワークが、
都会的で理知的なクールネス、グルーヴを創りだしている。

そして、ネイト・スミスのドラミングが、そこの大きく貢献していることは、
間違いない。

スミスらしい、キレまくったスネア音がハナから響きわたるわけでもなく、
どちらかというと抑えた技巧的な表現が多いけど、
それでも、スミスでなくて生まれない強烈なうねりが感じられて、
次第に心地よさに酔ってゆく。

1曲ごとの個性と黒田の音使いが、
サウンドメークとリズムメイク&グルーヴが、
クールで、陶酔感のあるサウンド空間が、とてつもなく心地よい1枚。
日本人として誇らしい名盤。

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