2023年の20枚!

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Brian Blade / ブライアン・ブレイド / No,020

フェロウシップ・サウンドに見事に溶け込むローゼンウィンケルのギター!
Rosenwinkel’s guitar blends beautifully with the Fellowship sound!

Brian Blade & the Fellowship Band / Kings Highway / 2023年
ブライアン・ブレイド&ザ・フェローシップ・バンド / キングス・ハイウェイ

Drums – Brian Blade
Alto Saxophone, Bass Clarinet – Myron Walden
Tenor Saxophone, Soprano Saxophone – Melvin Butler
Bass, Synthesizer – Christopher Thomas
Guitar – Kurt Rosenwinkel
Piano, Pump Organ – Jon Cowherd

ピアノのジョン・カワードとブライアン・ブレイドの組み合わせでもう1枚。
現代ジャズドラマー列伝 ≪ ブライアン・ブレイドの巻 ≫ 第20弾は、
ブレイド率いるフェローシップ・バンド、2023年のアルバム。

近年のオハコ曲である “Kings Highway” をタイトルにもってくるあたり、
結成から25年を超えるキャリアからくる自信、
あるいは本作の出来に対する大きな自信が感じられる。
それくらい、素晴らしい作品。

ジャズなのか?むしろラージアンサンブルに近い作品感のある相変わらずのフェローシップ路線なんだけど、この作品ではゲスト・ギタリストのカート・ローゼンウィンケルが火をつけた感あり。

ギタリスト以外が固定メンバーのフェローシップだけど、
ローゼンウィンケルは2作目の “Perceptual”(2000年)で一度参加しているし、
ブレイド個人名義 “Mama Rosa”(2009年)にも起用されてる。
おそらくブレイドは好きなんだねカートが。

それほどローゼンウィンケルのサウンドが溶け込んでるし、
全体のアンサンブル、ハーモニーも素晴らしい。

雄大でダイナミック、そして感じられる限りない優しさ。
多彩な技で全体をまとめ上げるブレイドのリーダーシップと作編曲能力。
その長いキャリアを代表する1枚に違いない。

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