Brian Blade

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Brian Blade / ブライアン・ブレイド / No,007

クリス・ポッターとブライアン・ブレイドが、奔放に歌いまくるトリビュート・アルバム!
Chris Potter and Brian Braid sing with abandon in this tribute album!

Chris Potter / Gratitude / 2001年
クリス・ポッター / グラティテュード

Flute,Soprano,Alto,Tenor Saxophone,Bass Clarinet – Chris Potter
Bass – Scott Colley
Drums – Brian Blade
Piano – Kevin Hays

現代ジャズドラマー列伝、≪ ブライアン・ブレイドの巻 ≫ 第7弾。
2001年のクリス・ポッター作品。
ピアノでのオーソドックスなワン・ホーンのカルテット。

タイトルは、 “ Gratitude ” 感謝。
全ての楽曲は、先人のジャズメンを意識し捧げられている。
コルトレーン、ジョー・ヘンダーソン、ロリンズ。
ウェン・ショーター、ブレッカー、パーカー、コールマンて具合に。

なんか、先人と音楽への愛が伝わり、
こちらまでうれしくなってくる。

ポッターのサックスを全身に浴びたいという人(それオイラ)
にとって、これはまたとないアルバムかな。
めいっぱい楽しめる。

ポッター、ソプラノ、アルト、テナーサックスに加え、
ソプラノ・フルート、フルート、バス・クラリネットまで、
縦横無尽に吹きまくってる。

また、それを支えるバメンバー、
特にブライアン・ブレイドのドラミングが超弩級。

ブレイドのグルーヴ、歌心あふれるドラミングが、
終始ポッターに帆走する。

クリス・ポッター&ブライアン・ブレイドという組み合わせは、
いつだってハッピーだ。

Brian Blade / ブライアン・ブレイド
– 1970年ルイジアナ州シュリーブポート生まれ –

9歳でヴァイオリンを始める。教会でゴスペルに親しみドラムを担当していた兄の影響で中学でドラムを始めた。
高校時代、ドーシー・サマーフィールド・ジュニアに師事し、コルトレーン、パーカー、マイルス、ブレイキー、モンク、エルビン・ジョーンズ、ジョニ・ミッチェルの音楽に傾倒。18歳でニューオーリンズに移り住み、ロヨラ大学に入学。1988年から1993年にかけてエリス・マルサリス等のニューオーリンズ在住の有名ミュージシャン達とセッションを交わす。
ジョシュア・レッドマン、ケニー・ギャレットのサイドマンとしてデビュー。
ジャズ・シーンの精鋭のみならず、ロック界の大御所のレコーディングにも参加。
1997年「ザ・フェロウシップ」バンドを結成し、2000年に入ってウェイン・ショーターのカルテット加入。2009年にはチック・コリアのグループまたトリオに参加。現在、最も多忙なジャズ・ミュージシャンのひとりとして世界を飛び回っている。
また、ジョニ・ミッチェルやノラ・ジョーンズなどヴォーカリストのパートナーとしても信頼が厚い。
しなやかで歌を感じさせるドラミング。
高度なテクニックを持ちながらも溢れる感性で常に全体のサウンドを考えたプレイに徹するスタイル。ドラマーというより音楽家としての姿勢が真摯で、何より楽しそうにプレイするその姿は、バンドメンバーばかりか聴衆を魅了して一つにしてしまう。

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