UK Jazz

Binker and Moses / Journey to the Mountain of Forever / 2017
ビンカー・アンド・モーゼス / ジャーニー・トゥ・ザ・ラマウンテン・オブ・フォーエヴァー / No.4206

たった2人が生みだす圧倒的なドライブ感!
Just two people create an overwhelming groove!

Binker and Moses / Journey to the Mountain of Forever / 2017

Tenor Saxophone – Binker Golding
Drums – Moses Boyd, Yussef Dayes
Harp – Tori Handsley
Tabla – Sarathy Korwar
Tenor Saxophone, Soprano Saxophone – Evan Parker
Trumpet – Byron Wallen
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Abstract / アブストラクト度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

さてさて、折角だから今日もUKジャズでまいる。

世界を驚かせた二人 “ビンカー・アンド・モーゼス” の2017年のセカンド・アルバムがこれ。

これまた力の入った熱い直球、2枚組。
ファースト・アルバム同様、サックスとドラムのデュオで聴かせるのは変わらない。
しかし、2枚のうち1枚目がデュオで、2枚目にはゲストが加わっての演奏。

まず、1枚目相変わらずの楽しさ。
限りなくフリーな演奏なのに明確なグルーヴ、ドライブ感がある。
ドラムとサックスだけなのに退屈しない。

オイラは、少しだけベースを囓った身なので2人の演奏を聴きながら、
「ここに、どんなベースラインを足してゆけば、いいだろう」とニンマリしてしまう。

こんなシンプルな構成だからこそ、いろんなことを想起させる。
ジャズのリズムとは?
ベースの役割とは?
伝統的なドラムのスタイルの意味は?
そんなところも、この2人の魅力かもしれない。

そして、2枚目に入ると予想に反してフリー具合が加速する。
ゲストのチョイス、そして創りだしたサウンドもまた彼ららしくオリジナリティにあふれてる。

ドラムのユセフ・デイズ、ハープのトーリ・ハンズレー、
タブラのサラシー・コルワル、サックスのエヴァン・パーカー、
トランペットのバイロン・ウォレンという面々だ。

1枚目のグルーヴィーさに比べ、
スピリチュアルな様相、フリージャズの濃度が濃厚だ。

ジャケット・デザインと楽曲タイトルからして、
明確なコンセプトとイメージがあってのことなんだろう。

自分のジャズ喫茶を作ったら爆音で流したい音楽。
きっと、彼らはウチの店の強力なラインナップの一員になる。

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