さながら、ヤコブ・ダイネセン・アンド・ザ・エレクトリック・ビバップ・バンド。
カート・ローゼンウィンケルとの双頭バトルが、心地よい。
Jakob Dinesen, Kurt Rosenwinkel / Everything Will Be All Right / 2002年
Tenor Saxophone, Producer – Jakob Dinesen
Bass – Anders Christensen
Drums – Kresten Osgood
Guitar – Kurt Rosenwinkel
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Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆
Modern Contemporary / 本流回帰度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
きのうは、めずらしいデンマークのレーベル “ Stunt Records ” からの “ Anders Christensen Trio ” を紹介したけど、今日もこのStuntレーベルからの1枚。
ヤコブ・ダイネセンはデンマークのサックス奏者。ベースはきのうのアルバムのアンデルス・クリステンセン。ドラムがこれまた国境を越えて活躍するクレステン・オズグッド。いずれもデンマーク勢。そこへカート・ローゼンウィンケルが客演したカタチだ。
ただ、ベースのクリステンセンもローゼンウィンケルもポール・モチアンのバンドに在籍した事があるということで、昨日のアルバム、そして本作もなるほど納得な繋がりがあるみたい。
ウェイン・ショーターの曲で幕開け。以降はダイネセンの楽曲。7曲目で、ビル・エヴァンス。8曲目、コルトレーン。9曲目が、ジャンゴ・ラインハルトという内容。
全編通じてダイネセンのサックスと、ローゼンウィンケルのギターの応酬がガンガン続き楽しめる。
コンテンポラリーなんだけど限りなくビバップに近い空気もあるアルバム。
終始、緊張感が途切れず、ドラムとベースのグルーヴも心地よい。
そういえば、クリステンセンとローゼンウィンケルが在籍したモチアン・バンドは、 “ Paul Motian and The Electric Bebop Band ” だった。
8曲目、コルトレーンの “ 26.2 ” が最も萌えるかな。
やはり相当弾きこんだ感があって疾走感がたまらない。
独自のジャズ文化を持つ北欧はデンマークのStuntレーベル、なかなかおもしろい。