試験にでる現代ジャズ ≪入門編≫

試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.012
The Passion Of Charlie Parker / 2017年
ザ・パション・オブ・チャーリー・パーカー / No.3122

月曜日・新シリーズ!
ジャズって何から聴けばいいですか?」と問われること多し。
ソニー・ロリンズのサキソフォン・コロッサス」と答えたいのはやまやまだけど、このブログのコンセプトに従って2000年以降のアルバムという縛りで、わかりやすさ、かっこよさ、親しみやすさを第一に毎週1枚あげていきたい。
題して “ 試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ ”
(なんで試験やねん)よろしく!

試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.012

The Passion Of Charlie Parker / 2017年
ザ・パション・オブ・チャーリー・パーカー / No.3122

モダン・ジャズの神チャーリー・パーカーに、ダニー・マッキャスリンと当代随一のヴォーカリスト達が、現代的なアレンジで挑んだトリビュートの傑作!

The Passion Of Charlie Parker / 2017年

Tenor Saxophone – Donny McCaslin (tracks: A1, A2, A3, B1, B2, B3, C1, C2, C3, D1, D2, D3)
Bass – Larry Grenadier (tracks: A1, C3), Scott Colley (tracks: A2, A3, B1, B2, B3, C1, C2, D1, D3)
Drums – Eric Harland (tracks: A1, A2, B1, B2, B3, C1, C2, C3, D1, D2, D3), Mark Guiliana (tracks: A3)
Vibraphone – Eric Harland (tracks: B3)
Guitar – Ben Monder (tracks: A1, A2, A3, B1, B2, B3, C1, C2, C3, D1, D2, D3)
Lyrics By – David Baerwald
Piano, Organ, Electric Piano – Craig Taborn (tracks: A1, A2, A3, B1, B2, B3, C1, C2, C3, D1, D2, D3)
Vocals – Madeleine PeyrouxBarbara HanniganGregory PorterJeffrey WrightLuciana SouzaKurt EllingKandace SpringsJeffrey WrightMelody GardotCamille Bertault
Producer – Larry Klein
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆
Melancholy / メランコリー度 ☆☆☆
Modern Contemporary / 本流回帰度 ☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

ジャズ入門者にチャーリー・パーカーを奨める人がたまにいる。
パーカーは、ビバップを作った人。特にサックス奏者にとって神と言っても過言でない存在だけど、いきなりその良さを分かる人は少ない。逆にいきなり好きになる人がいたら、その人は何らかの素養の持ち主だ。

凡人オイラは、ジャズを聴き始めにパーカー聴いて、ちっとも良さが分からなかった。
録音は古くてがさついてるし、フレーズは細切れで忙しなくてノれなかった。

その点、このアルバムはチャーリー・パーカーの良さを、
あるいはジャズの、“ ジャズ的なるもの ” の滋味深いエッセンスを心地いい気分の中で教えてくれる。
↓ 詳しくは、こちらを

ちっともチャーリー・パーカーらしさのない、けど余裕でかますダニー・マッキャスリンのサックスと、

グレゴリー・ポーター、メロディー・ガルドー、カミーユ・ベルトー、
そして、半分語りみたいな味のあるボーカルを披露してる俳優ジェフリー・ライト
今をときめく、キャンディス・スプリングスにベテラン、カート・エリング、マデリン・ペルー、
クラシック界からソプラノ歌手バーバラ・ハニガンと、

当代随一のヴォーカリスト達が織りなすパフォーマンスが素晴らしい。

現代的なアレンジと音響の良さも加わって、またとないチャーリー・パーカー・トリビュートの傑作。

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