2020年の20枚!

Ben Wendel / ‎High Heart / 2020年
ベン・ウェンデル / ハイ・ハート / No,2290

来た、これ!
ベン・ウェンデル10月30日リリース、最新盤にして最新進化形!
マイケル・マヨを大きくフューチャー、ジェラルド・クレイトン、シャイ・マエストロも参加!買いですよこれ。



このアルバムは楽しみに待ってました!期待を上回る出来に興奮。

まず、これまでもニーボディのアルバムに参加してたマイケル・マヨのヴォーカルが大きくフューチャーされている。もうマイケル・マヨのアルバムですか、てぐらい。でも、歌詞がないヴォイス的というか楽器的扱いがほとんどなので歌ものアルバムという感じではもない。

全曲がマヨのヴォイスを前提に楽曲を創ったんだなというほかない完璧なアンサンブルの美しさに息をのむ。マヨの楽器的というより楽器そのものといったほうがふさわしいそのスキルは、タチアナ・パーハにも近い。楽曲にもブラジルを感じる。

しかしこのアルバムは、すばらしい。
ベン・ウェンデルのこれまでのソロそしてニーボディでの活動が凝縮され、そして新たな次元に進化している。

こういったヴォイスを組みあわせた楽曲ってパット・メセニー等でなじみがあるけど、そのハーモニー、ヴォイシングはより現代的で楽曲はまさしくコンテンポラリー。

メンバー的には、ニーボディでの盟友ネイト・ウッドのドラム。ベースがソロでも組んできたしジェラルドとも演っているジョー・サンダース。ピアノ&ローズにジェラルド・クレイトン、そしてさらにシャイ・マエストロまで加わっている。ん〜すばらしい、現代ジャズ屈指のメンツ。

全編にわたってエモーショナル。透明であふれる色彩感(?)。
アンサンブルの美しさにとどまらないネイト・ウッドを中心にしたリズムのおもしろさ。アルバムとしての完成度大。

ベン・ウェンデルの “ 直面する世界と価値観の変化をアーティストとして希望をもって乗り越えたい ” という意思表明である “ ‎High Heart ” 。
間違いなく2020年を代表する1枚。

Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Dreamy / ドリーミー度 ☆☆
Nostalgic / ノスタルジック度 ☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆
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Tenor Saxophone, Effects – Ben Wendel
Bassoon – Ben Wendel (tracks: 4)
Piano, Electric Piano – Ben Wendel (tracks: 6-8)
Composed By, Producer – Ben Wendel
Vocals, Effects – Michael Mayo
Bass – Joe Sanders
Drums – Nate Wood
Piano, Electric Piano – Gerald Clayton, Shai Maestro



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