試験にでる現代ジャズ ≪入門編≫

Contemporary Jazz for Exams
≪ Introductory Edition ≫Vol.019
試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.019
Date Course Pentagon Royal Garden / Report From Iron Mountain / 2001
デート・コース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデン / アイアンマウンテン報告 / No.3163

試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.019

Date Course Pentagon Royal Garden / Report From Iron Mountain / 2001
デート・コース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデン / アイアンマウンテン報告

ポリリズム養成ギブス!菊地雅章の意志を継ぐ菊地成孔のユニットDCPRG

Contemporary Jazz for Exams ≪ Introductory Edition ≫Vol.019

Date Course Pentagon Royal Garden / Report From Iron Mountain / 2001

Polyrhythm Training Gibbs! DCPRG, the unit of Naruyoshi Kikuchi who succeeds the will of Masabumi Kikuchi.

Date Course Pentagon Royal Garden / Report From Iron Mountain / 2001

Contact, Sax, CDJ, keyboards – 菊地成孔/Naruyoshi Kikuchi
keyboards – 坪口昌恭/Masayasu Tzboguchi
Guitor – 大友良英/Yoshihide Otomo, 高井康生
Bass – 栗原正己
Drums – 芳垣安洋, 藤井信雄, 伊藤賢二
Percussions – 大儀見元,伊藤賢二
Tabla – 吉見征樹
Sax – 津上研太, 後関好宏
++++++++++++++++++++++++++++++++++
JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆
Funky / ファンク度 ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

月曜日・新シリーズ!

ジャズって何から聴けばいいですか?」と問われること多し。
ソニー・ロリンズのサキソフォン・コロッサス」と答えたいのはやまやまだけど、このブログのコンセプトに従って2000年以降のアルバムという縛りで、わかりやすさ、かっこよさ、親しみやすさを第一に毎週1枚あげていきたい。

題して “ 試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ 
(なんで試験やねん)よろしく!

入門者諸君、すでにキミも19歳(今回19回目)。そろそろオトナの階段をあがろうか。
ということで、難易度を上げていくよ。

今回は、奇才 菊地成孔率いるDCPRGの登場。
今はなき菊地成孔のラジオ番組 “ 粋な夜電波 ” で本人が語ってた。
DCPRG結成の動機は「菊地雅章のスストをライブにて再現したい」という事だったという。

菊地雅章のススト” とは、日本ジャズの最高到達点とオイラが思える1981年のアルバムだ。
(ま、本人はNY在住だし、本人と日野皓正以外はすべてNYのミュージシャンだから日本ジャズと呼ぶのも微妙だけど)

https://www.youtube.com/watch?v=2lAhUuehyQ4

これも菊地成孔が語っていたことだけど。

当時、若き菊池成孔は菊地雅章(姓はいっしょだが親戚ではない)のこのアルバムの日本での凱旋コンサートにいったという。そこで観た光景は「アルバムの曲が1曲も完奏されなかった」そして「菊地雅章は、演奏を止めては怒鳴り散らしてた」だった。アルバムが売れなくて費用を回収できなくて、この公演ではレコーディング・ミュージシャンを1人も雇えなかったらしい。若き菊地成孔は「やがて自分がもしバンドをやるんだったら、この “ SUSTO”の“サークル/ライン を演るんだ!」って思ったという。
(詳しくは、こちらをご参照あれ djapon の 『FEEDBACK DIALY』

そんなこんなで、菊地成孔のデート・コース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデンのこのアルバム。
もちろん “ サークル/ライン ” も収められてる。
そして他の曲も難易度大の変拍子あるいはポリリズムバリバリの曲ばかり。

なのにDCPRGライブは、怒濤のダンス・フロアと化すらしい。

考えるな!感じろ!
爆音で流して思いのまま踊り散らせ!
4拍子だけの音楽に、もの足りなくなったらキミも大人だ(たぶん)。

残念ながらDCPRGは、2021年4月で解散。
オイラも一度でいいからライブに行ってみたかった、涙。

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