Dave Holland

Steve Coleman and Five Elements / Rhythm People / 1990
スティーヴ・コールマン・アンド・ファイヴ・エレメンツ / リズム・ピープル / No.4009
Legendary Series / Dave Holland
デイヴ・ホランド / No.001

正確なピッチと強靱なグルーヴ、いまなおジャズを更新し続ける存在デイヴ・ホランド / レジェンダリー・シリーズ その2

Accurate pitch and a strong groove, Dave Holland who continues to update jazz / Legendary Series Part 2

Steve Coleman and Five Elements / Rhythm People / 1990

Alto Saxophone, Vocals – Steve Coleman
Acoustic Bass – Dave Holland (Tracks: 2, 5 to 7)
Electric Bass – Reggie Washington (Tracks: 1, 3, 4 , 6 to 10)
Drums, Percussion – Marvin “Smitty” Smith
Guitar, Synthesizer – David Gilmore
Piano, Keyboards – James Weidman
Trombone – Robin Eubanks (Tracks: 2, 4, 6, 7, 10)
Vocals – Cassandra Wilson (Tracks: 10)
Music By, Lyrics By – David Gilmore (Tracks: 9), Steve Coleman
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Degree of
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Funky / ファンク度 ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆

≪レジャンダリー・シリーズ≫ 2人目はベーシスト、デイヴ・ホランド。

ホランドといえば、ドラマーのジャック・ディジョネット同様、マイルス組からの現在も現役バリバリの鉄人。正確なピッチと強靱なグルーヴが売りな力強いベーシスト。

デイヴ・ホランド、1946年生まれ。イングランド出身のジャズ・ベーシスト。
1968年にマイルス・バンドに加入。『イン・ア・サイレント・ウェイ』や『ビッチェズ・ブリュー』に参加。1970年にはチック・コリアらと「サークル」を結成。1975年にはジョン・アバークロンビーとジャック・ディジョネットと「ゲイトウェイ」を組んでいる。
それ以降も自身のグループで積極的な創作活動でしられる。
マイルス同様、若手のミュージシャンを起用することが多く、新しいスタイル取り入れる姿勢が旺盛で、かつ優れたミュージシャンを輩出してきたことでのジャズ界への貢献度も高い。(Wikipediaほか複数のメディアより抜粋)

上記の通り、60年代後半より活躍しているデイヴ・ホランド。
参加アルバムは沢山あるけど、現代ジャズとの繋がりという点で1990年のスティーヴ・コールマンのアルバムをスタートとして取り上げたい。

スティーヴ・コールマンは、M-Baseのリーダーとして名高い。↓ こちらを参照。

ホランドは、スティーヴ・コールマンのバンドのメンバーではないけど、ゲスト・ミュージシャンとして4枚のアルバムに参加している。

スティーヴ・コールマン&ファイヴ・エレメンツの特長は一聴して分かるけど、変拍子&どファンク。それに加えてヒップホップとの融合を試みてる当時の最先端だった。
今聞いてもカッコいいし、際限なくグルーヴし続けるような変拍子が堪らない魅力だ。

このアルバムにホランドは、アコースティックのベースで4曲参加。
うち2曲は、ツイン・ベースという構成で唸らせる。

単なるファンクではなく、変化し続けるリズムのパターンから生まれる即興演奏、コールマンのアルト、ロビン・ユーロバンクスのトロンボーンが魅力的だ。

アルバム・ジャケットからも分かるように、従来のジャズとは一線を画したストリートを感じさせる1枚で、強靱なドラム&ツインベースからもたらされる弩弓のファンク。目が覚めるような鮮烈さだ。
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