Dave Holland

Walter Smith III And Matthew Stevens / In Common III / 2022
イン・コモン3:ウォルター・スミス3世&マシュー・スティーヴンス / No.4077
Legendary Series / Dave Holland
デイヴ・ホランド / No.013

さらなる拡がりと上品な美しさをたたえるウォルター・スミス3世&マシュー・スティーヴンスの創りだす独自の世界。
The unique world created by Walter Smith III & Matthew Stevens, which celebrates further expansion and elegant beauty.

Walter Smith III And Matthew Stevens / In Common III / 2022

Saxophone – Walter Smith III
Guitar – Matthew Stevens
Piano – Kris Davis
Bass – Dave Holland
Drums – Terri Lyne Carrington
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆

レジェンダリーシリーズ ≪デイヴ・ホランド≫ の巻、
前回は2003年のアルバムだったけど、
今回はバーンと飛んで2022年最新のホランド参加アルバムがこれ。

じつは、2000年代のホランドのアルバムは、ほぼ紹介してしまってるんで、≪デイヴ・ホランド≫ の巻は、きょうで一応打ち止め。

はい、今日のアルバムは、サックスのウォルター・スミス3世とギターのマシュー・スティーヴンスのバリバリとんがったユニット “ コモン ” の3作目。

1作目も、

https://www.jazzdogs.bar/entry/2020-07-07-waltermatthewjoel

2作目も、

https://www.jazzdogs.bar/entry/2020-07-08-waltermatthewmicahlinda

1・2回ともに充実した内容だったけど、
またまた、今回は2人以外のメンバーをガラッと代えて(1・2とも2人以外は違う)きた。

ピアノが、実験的なサウンドでおなじみのクリス・デイヴィス。
ドラムが、人気No,1(ダウンビート誌常連)テリ・リン・キャリントン。
そしてベースが、われらがデイヴ・ホランドという布陣だ。

こんな、バリバリ先端のユニットから、高齢であるにもかかわらずお呼びがかかるところが、ホランドの凄さだ。

サウンドは、自由度高い内容ながらも精緻なアンサンブル。
相変わらず2人ならではの楽曲がよく構築されている。

ミニマムなおもしろさや、アンビエントな広がり、
リズムの遊び、懐かしいようなメロディアスなサックス。

今回は特に1・2作以上に空間の広がりと、
枯れた魅力が感じられる。
そして、何より美しい佇まいがある。

ただちょっと、このメンツならではの、
もっと激しい変態性も聴いてみたかった。

ウォルター・スミス3世&マシュー・スティーヴンスのつくり出す世界の、
オリジナリティと他では味わえない心地よさ。
ジミながらも上品で中毒性のあるサウンド。

もう1枚、このメンバーで作ってくれないかな。

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