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Tia Fuller / Diamond Cut / 2018
ティア・フラー / ダイヤモンド・カット / No.3203

ティア・フラーのこれまでのキャリアが全て花開いたかのような輝きを放つ作品。まさにダイヤモンド・カットなアルバム。
This is an album that shines as if all of Tia Fuller’s career to date has all blossomed. just a diamond cut album.

Tia Fuller / Diamond Cut / 2018

Saxophone – Tia Fuller
Bass – James Genus (Tracks: 1 to 3, 6, 10, 12), Dave Holland (Tracks: 4, 5, 7 to 9, 11),
Drums – Bill Stewart (Tracks: 1 to 3, 6, 10, 12), Jack DeJohnette (Tracks: 4, 5, 7 to 9)
Guitar – Adam Rogers
Organ – Sam Yahel (Tracks: 2, 7)
Percussion – Terri Lyne Carrington (Tracks: 7, 8)
Written-By – Tia Fuller (Tracks: 1, 4 to 7, 9 to 12)
Producer – Terri Lyne Carrington
++++++++++++++++++++++++++++++++++
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆
Relaxing / まったり度 ☆☆☆
R&B feeling / ソウル度 ☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

きょうは、昨日紹介したルイス・ポーター ” ビューティー&ミステリー ” に2曲参加してたティア・フラー 2018年のアルバム。

同じく ” ビューティー&ミステリー ” でドラム叩いてたテリ・リン・キャリントンが、このアルバムのプロデュース。そして2曲だけパーカッションで参加してる。

彼女との関係は、↓こんな経緯だ。

90 年代にプロ・デビュー。当初はドン・バイロン・ビッグバンドなど大きなアンサンブルの一員としての活動が主だったが、2006年かのビヨンセの世界ツアーのメンバーに抜てき。2009年の大規模世界ツアーにも再び呼ばれビヨンセの絶大な信頼を受けた彼女は、レコーディングにおけるサウンド編集も任されるまでになった。一方で手堅い実力派ジャズメン達や巨匠達とのセッションも重ね、その後現代のジャズ・シーンを代表する二大女性スターからツアー・メンバーとして声が掛かる。テリ・リン・キャリントンが率いる女性だけのユニット『モザイク・プロジェクト』の新ツアー・メンバーに抜てき。そしてもう一つエスペランサ・スポルディングのラジオ・ミュージック・ソサエティ・ツアーのバンド・メンバーとして大抜てきされた。(diskunion.netより抜粋

それから、
2020年のディズニー・ピクサー映画「Soul」(邦題:ソウルフル・ワールド)で、主人公が出会う大御所Jazz奏者のドロシア・ウィリアムズという人物、彼女のサックスの音を当てているのがフラー。

さて、まずアルバム・メンバーだけど、これが凄い。

ベースにデイヴ・ホランドと、ジェームス・ジナス。
ドラムが、ビル・スチュワートにジャック・ディジョネット。
ギターがアダム・ロジャーズにオルガンのサム・ヤエル。
そして、プロデュース&パーカッションにテリ・リン・キャリントンというメンツ。
豪華すぎるし、悪くなるワケがない。

1曲目から、激シブのコンテンポラリー。
ジェームス・ジナス&ビル・スチュワートのリズム隊にアダム・ロジャーズが雰囲気をつくり、フラーのサックスもたっている。
2曲目は、ムードのあるR&Bナンバー。
3曲目、またクールな雰囲気にかえってくる。
そして4曲目からは、デイヴ・ホランド&ジャック・ディジョネット組の登場。
ディジョネットとフラーのデュオ的序盤からの展開がカッコいい。
雰囲気たっぷりのバラード6曲目。
キャリントンのパーカッションからのラテン・エキゾチカ7曲目、サム・ヤエル冴える。

いやいや、さすがのメンツとキャリントン・プロデュースは、まったく飽きさせない。
12曲目では、5曲目と同じ楽曲をリズム隊違いで楽しめる。

1976年生まれの彼女、ここへ来て全てのキャリアが一気に花開いたかのような輝きを放っている。
まさしく、ダイヤモンド・カットなアルバム。

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