Saxophon player's albums

David Binney, Edward Simon / Océanos / 2007
デヴィッド・ビニー, エドワード・サイモン / オシアナス / No,4017

デヴィッド・ビニー×エドワード・サイモン、NYとラテンのハイブリッド!
David Binney and Edward Simon, A hybrid of New York and Latin!

David Binney, Edward Simon / Océanos / 2007

Alto Saxophone – David Binney
Piano – Edward Simon
Bass – Scott Colley
Drums – Brian Blade
Guitar – Adam Rogers
Percussion – Pernell Saturnino
Trombone – Alan Ferber
Trumpet – Jesse Newman, Shane Endsley
Vocals – Luciana Souza
++++++++++++++++++++++++++++++++++
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆☆
Wiswistful / 哀愁度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

きょうもベネズエラ出身のピアニスト、エドワード・サイモン関連。
2007年のアルバム、サックス奏者デヴィッド・ビニーとのダブルネームでの作品。

他には、ヴォーカルのルシアーナ・ソウザ、ギターのアダム・ロジャーズ。
ベースがスコット・コリー、そしてドラムがブライアン・ブレイド。
パーカッションのパーネル・サトゥルニーノ。
トランペットが2人ジェシー・ニューマンとシェーン・エンドスリー。
トロンボーンで、アラン・ファーバーという布陣。

2018年に評価の高い “ Sorrows And Triumph ” (↓これね)でタッグを組んだ

2人の原点的作品といえる。

つまり限りなくラージ・アンサンブルに近く、
インタープレイというよりも作品性、楽曲でどんなサウンド・スケープを描くか、
というところに力点を置いた作品だ。

じつは2人の初共演は、2001年の “ Afinidad ” (未紹介)だ。
もちろん、きっかけはその時かもしれないけど、
“ Afinidad ”では、まだまだ普通のコンテンポラリー色が強かった。
その時掴んだ色んなアイデアが、この作品に結実したのかな。

オープニングからルシアーナ・ソウザのヴォイスが爽やかさが、空間の広がりを演出する。
変拍子が多いけどパーカッションも効いてラテンな軽快さが、ナチュラルに楽しい。
また鉄壁なスコット・コリーに加え、こういうサウンド・スケープにうってつけのブライアン・ブレイドのドラミングがキッチリ仕事している。

ビニーとサイモンの相性もじつにピッタリだし、ホーンアレンジが華やかで彩りを添えてて、
それに、さりげなく被さるヴォイスがいい空気感をつくってる。

内省的な曲が多いけど、飽きさせることなく聴かせてくれる。
緩急取り混ぜた展開、動と静のバランスが良くアルバムとしての完成度が高い。
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