UKジャズ台風の目 “ エズラ・コレクティヴ ” の熱い疾走は続く “ あなたに私の喜びを盗むことはできない ”
Ezra Collective / You Can’t Steal My Joy / 2019年
≪Ezra Collective≫
Piano, Keyboards – Joe Armon-Jones
Tenor Saxophone – James Mollison
Trumpet – Dylan Jones
Bass – TJ Koleoso
Drums – Femi Koleoso
Percussion – Juan Pablo
Vocals – Jorja Smith(Track:5), Loyle Carn(Track:6)
≪Kokoroko≫
Alto Saxophone – Cassie Kinoshi(Track:13)
Percussion – Onome Edgeworth(Track:13)
Trombone – Richie Seivwright(Track:13)
Trumpet – Sheila Maurice-Grey(Track:13)
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Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆
Funky / ファンク度 ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆
エズラ・コレクティヴをもう1発。今日のアルバムは、2019年のリリース。
出だしはサンラから、相変わらずご機嫌なサウンド。
一層ビートに特化しているようで、ソロとかなかなか現れず焦らされてるような不思議な楽しさ。
5・6曲目のヴォーカル曲が見事だけど、そこら辺から終盤に向けて少しづつ熱も加わってきて、ラスト曲フェラ・クティ・ナンバーで弾ける。
当然、ジャズ、ファンク、アフロ、レゲエ、ラテン、カリビアン、ブロークンビーツ、ヒップホップの要素が渾然一体となっているけど、やはり聴けば聴くほどドラムのフェミ・コレオソとベースのTJ・コレオソ兄弟の力量がこのバンドを支えてる気がする、すばらしい。
思えば、リーダーであるジョー・アーモン・ジョーンズは確信犯。その楽曲の多彩なサウンドは見事。
いいように手玉にとられて思うように踊らされている気がする。そしてそれが抜群に心地いい。
いろんな意味で優れたバランス感覚の持ち主なのかもしれない。
さしずめサウス・ロンドンのロバート・グラスパーか。