UK Jazz

Ill Considered / Band(Re)Selects / 2021
イル・コンシダード / バンド(リ)セレクツ / No.4142

UKジャズの野武士トリオ、孤高の格好良さ!
UK jazz’s wild samurai trio, solitary cool!

Ill Considered / Band(Re)Selects / 2021

Saxophone, Bass Clarinet – Idris Rahman
Drums – Emre Ramazanoglu
Bass – Liran Donin
++++++++++++++++++++++++++++++++++
JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆
Avant-garde / アヴァンギャルド度 ☆☆☆
Melancholy / メランコリック度 ☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Funky / ファンク度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

きのう紹介のイル・コンシダードをもう1枚。

これも、2021年のアルバム。
あの、このアルバムに関しては日本語はおろか英語でもあまり情報が無かったので、
結構当てずっぽうな内容だけど、ご容赦あれ。

きのうのアルバム “ Liminal Space ” は、かなりゴージャスな内容だったけど。
あちらを「動」とすれば、こちらは「静」なのかもしれない。

オープニング、ドローンで幻想的な導入から、
ゆっくりと大きな波が打ち寄せるような盛り上がり。

次は、真夏の夜のしじまのような2曲。
そして、待ってましたの4曲目でスパーク!
次も、バス・クラリネットが扇情的な1曲。

すべてがシンプルなトリオ構成で、
3人の役割パターンもそうないはずなのに、グイグイ引き込まれる。
まったく退屈な空間を作らない。
イルでダークでミステリアスな匂いがプンプンで、ついつい3人の術中にハマってる。

アフロ・ファンクというよりは、ポストロックの匂いが強いけど、
ミニマムとロックとファンクとベンガルのミクスチャー。
3人のインタープレイがえんえんと続く様はまぎれもなくジャズだ。

彼らのエネルギッシュな演奏に引き込まれ、
瞑想と陶酔とをぐるぐるいったり来たりする心地よさ。

彼らの情報の少なさが、
なにか孤高の存在のようにも思えてくるから、これ不思議。
UKジャズの野武士トリオ、イル・コンシダードおすすめ!

RELATED POST