Saxophon player's albums

Kneebody / Chapters / 2019年
ニーボディ / チャプターズ / No,2287

ベン・ウェンデル率いるニーボディ、UKレーベル Editionsに移籍しての2枚目!



今日も、またまたニーボディ。2019年、Editionsからの1枚。

今度のアルバムはヴォーカルものが半分くらい。多数のゲスト・ヴォーカルを招いての豪華な内容だ。

それともう一つトピックが。ベースのカーヴェー・ラステガーがソロ活動のための脱退。このアルバムでは、まだ10曲のうち7曲をラステガーが弾いている。そして、なんと残りの曲をドラムのネイト・ウッドが兼任してる。

えっ!なんと器用なネイト・ウッド。
じつはこの人、マルチ・プレーヤーとしても有名でギターやサックスとなんでもこなす。ドラマーとしてもジョージ・ハリスン、チャカ・カーン、スティングなど数え切れない大物のサポートもやってるし、このブログで紹介のティグラン・ハマシアン組みの常連だし、狭間美帆とも演っている。さらにレコーディング・エンジニアとしてもクレジットに名前の登場することもしばしば。
はっ〜羨ましい才能。

さてアルバムの内容だけど、ヴォーカルが入ってるだけに荒々しさというか、ノイジーな感触はやや薄れ洗練されている。さらにラステガーが抜けてる部分は、極太さもやや(ほんとややです)薄れ、良くも悪くもジャズよりになったと思う。

まあ、ジャズよりといってもオーセンティックなジャズのファンが聴けば、一瞬で眉をひそめそうなサウンドであることには変わりなく、パワフルさと怒濤のグルーヴも相変わらずでカッコいい。緻密なアンサンブルも見事。

ゲスト・ヴォーカル陣がまたすばらしい。
まず最近チラチラ名前を聞くようになったマイケル・マヨ、いいぞ!
そして、ベッカ・スティーヴンズグレッチェン・パーラトも参加してる。
それから、驚いたことに1曲ピアノでジェラルド・クレイトンも参加。

ね、半分ボーカルといってもかなりジャズ濃度高めなメンツでしょ。
悪いワケない刺激的な1枚、必聴盤なり。

Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Powerful / パワフル度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
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Saxophone, Effects – Ben Wendel
Trumpet, Effects – Shane Endsley
Drums – Nate Wood
Bass – Kaveh Rastegar, Nate Wood
Keyboards – Adam Benjamin
Producer – Kneebody
Vocals – Michael Mayo, Becca Stevens, Josh Dion, Gretchen Parlato
Piano – Gerald Clayton




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