Richard Spaven

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Richard Spaven / リチャード・スペイヴン / No,002

リチャード・スペイヴン・サウンド、あらたなジャンルを確立したかのような唯一無二の音楽!
The Richard Spaven Sound, a one-of-a-kind music that seems to have established a new genre!

Richard Spaven  / The Self / 2017年
リチャード・スペイヴン / ザ・セルフ

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Produced By, Drums – Richard Spaven
Bass – Frans Petter Eldh(tracks: 9)
Keyboards – Oli Rockberger (tracks: 1)
Electric Piano – Kris Bowers (tracks: 6), Grant Windsor (tracks: 7)
Guitar – Stuart McMillan (tracks: 2, 4, 8), Danny Fisher(tracks: 9), Dave Austin(tracks: 9)
Vocals – Jordan Rakei, Cleveland Watkiss (tracks: 6, 7)

現代ジャズドラマー列伝、先週に引き続いてリチャード・スペイヴン進化形!
ジャケットも素晴らしい。
前作も素晴らしかったけど、さらに磨きがかかった。

サウンドの深みも増して、トータルでの完成度は極まった感がある。
ジャズでもなく、クラブ・サウンドでもなく、融合でもなく、
あらたなリチャード・スペイヴンという音楽のジャンルが確立されたかのよう。
唯一無二の音楽が、そこにある。

スペイヴンのドラミングについても、やはり別次元のものがあり、
なんというか、歌ってるというか語ってるというか、
宇宙と交信してると言うか、
熱く迸るわけではないのに、完全にドラムが主役。
ドラムの詩人、リズムの呪術師。

あらゆるルーディメントというか、
センテンテンス、語彙、休符やタメ、
予想を裏切るパターンが次から次へと織り込まれ翻弄される。

かといって、そんなに叩くのがシンドそうなドラムにも感じない、むしろ心地よい。
リズムを延々と追いかけていたい魔力に満ちたアルバム。

Richard Spaven / リチャード・スペイヴン
– 1974年、ロンドン生まれ –

イギリス・ロンドン出身のジャズドラマー。
ジョシュア・レッドマン、ヘロニウス・ファン・フリースウィク、ロバート・ミッチェル、クリス・ポッター、そしてグレゴリー・ポーターなど、多くの著名なミュージシャンたちと共演し、その特異な演奏スタイルと才能が高く評価されてる。
そのドラミングは、完璧に計算され構築され高密度。従来のダウンビートを避けシンコペーションとグリッチを多用、オンビートとオフビートを自在に操る多種多彩ぶりで、限りなく切れのいいサウンドでビートを牽引する。
まさしく、UKクラブ・ジャズ・シーンを象徴する存在として絶大な人気を誇る。

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