Jorge Rossy

Jorge Rossy / ジャズドラマー列伝

Jorge Rossy / ホルヘ・ロッシ
– 1964年スペイン・バルセロナ生まれ –

バルセロナ生まれのホルヘ・ロッシは、80年代からスペインのジャズ・シーンでドラマーとして活動していた。
トランペットを学ぶためにバークリー音楽大学に進んだものの、ボストンでもドラマーとしての才能に注目されダニーロ・ペレスのトリオに抜擢された。90年代初頭にニューヨークに移ると、ブラッド・メルドーと出会い、彼の初リーダー作 “Introducing Brad Mehldau” に参加して以来、約10年間メルドー・トリオに在籍。
スタンダード曲を変拍子で快適に演奏することは、南米やアフロ・キューバンのリズムを熱心に研究していたロッシからの影響が大きかったとメルドーは指摘している。
ドラマーとしてカート・ローゼンウィンケル、マーク・ターナー、クリス・チークらに重用されたロッシだったが、ピアニスト・作曲家としての自らの可能性についても探求し続け、近年はヴィブラフォン・クインテットを結成し、精力的な活動を行っている。
( Blue Note Club: 文 / 原 雅明 より抜粋 )
軽くて繊細なタッチと正確な拍子感、
何より「音楽的ドラミング」と称せられる独特なタッチとバランス感覚は見事。
バンドの各自の音について、非常に高度な聴く耳を持ったドラマー。