Jeff Ballard

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Jeff Ballard / ジェフ・バラード/ No,005

タイトルどおりフレンドリーで、あたたかな極上の空間!
As the title suggests, it is a friendly, warm and superb space!

Perico Sambeat / Friendship / 2003
ペリコ・サンビート / フレンドシップ

Alto Saxophone, Soprano Saxophone, Producer – Perico Sambeat
Bass – Ben Street
Drums – Jeff Ballard
Guitar – Kurt Rosenwinkel
Piano – Brad Mehldau

現代ジャズドラマー列伝、本日は ≪ ジェフ・バラードの巻、第5弾 ≫、
スペインのサックス奏者ペリコ・サンビート、2003年の作品。

サンビートとブラッド・メルドーは、1993年以来、何度か共演している。
今回は、ベースが、ベン・ストリート、
ドラムが、ジェフ・バラード、
ギターでカート・ローゼンウィンケルが、3曲参加している。

全10曲、1曲を除いてサンビートの楽曲である。
全編通して、落ち着いた都会のムード漂う心地よい気配。

いつのまにかサンビートのフレージングは、NY的な空気を纏っている。
耳に刺さることのない優しいアルトの音色と相まって極上の空間を創りあげる。

また、メルドーが、その個性を十二分に発揮しつつも、
小難しくなく、自らのアルバムでは見せない、しなやかさと可愛さを見せる。

もちろん、バラード&ストリートの極上のスウィング、
気持ちよさげなローゼンウィンケルのバックでの絡み。

まさしく、タイトルどおりのフレンドリーであたたかな空間が最高のアルバムだ。

Jeff Ballard / ジェフ・バラード
– 1963年、カリフォルニア州サンタクルーズ生まれ –

14歳でドラムを始め、カブリヨ・カレッジで音楽理論を学び、多くのバンドとツアーしながらドラムへの独自のアプローチを開発した。24歳の時、8ヶ月間レイ・チャールズのビッグバンドに参加。1990年にニューヨークに移り、ベン・モンダー、カート・ローゼンウィンケル、マーク・ターナー、ベン・アリソンとコラボレーションを始めた。2005年にブラッド・メルドーが、スペインに戻ることを計画していたホルヘ・ロッシーの代役としてジェフを自身のトリオに招聘する。
レコーディング・セッションやツアーの共演者は、チック・コリア、パット・メセニー、ジョシュア・レッドマン、カート・ローゼンウィンケル、などなど。マーク・ターナー、バラード、ラリー・グレナディアを擁するFly Trioの共同リーダー、自身のグループ、ジェフ・バラード・トリオさらにジェフ・バラード・フェアグラウンズと幅広い活動で知られる。
非常に多彩で、様々な音楽ジャンルに対応できるドラムスタイル。緻密に演奏することができる一方、フリーなアドリブ演奏も得意で強いグルーヴ感や独特なリズム感がある。ドラムセットのセッティングにも独自性が強く、様々なドラムセットやシンバル、そして世界中の民族楽器を使用しカスタマイズしている。

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