2022年の20枚!

Marius Neset / Happy / 2022
マリウス・ネセット / ハッピー / No.4240

マリウス・ネセット、自身のクインテットで大暴れ!
Marius Nesset, with his own quintet, is on a rampage!

Marius Neset / Happy / 2022

Tenor and Soprano Saxophones – Marius Neset
Keyboards – Elliot Galvin
Piano – Magnus Hjorth
Bass – Conor Chaplin
Drums & Percussion – Anton Eger

きょうは、ACTレーベル繋がりで、ノルウェイのサキソフォン奏者マリウス・ネセットの最新作を。

精力的に創作活動を行うネセットが自身のクインテットを組んだ!
そのことだけでもニュースだけれど、
このアルバムがまた、驚きのアルバムだ。
(ジャケットデザインは何?こどもでも出来たのだろうか ?!)

2部構成とも言える1枚で、前半はおもちゃ箱をひっくり返したような賑やかさ、
バラード挟んで後半は、しっとりと大きなスケールの曲が目立つ。
後半は、割と最近の曲調な気がするけど、
前半の勢いが凄すぎる。

なんか、ジョー・ザヴィヌルの影響を強烈に感じる。
リズムのとり方、音使い、エレピやシンセの使い方や音の重ね。
そして何より、世界の肯定感!

ザヴィヌル・フォロワーは結構いるけど、ただのカヴァーが多い。
せいぜい楽器を替えている(アコースティックだったりラージ・アンサンブルだったり)程度。
それを聴いてもさほど胸がときめくことはない。
「あ〜好きなんだな」てな感じ。

でも、このアルバムでネセットは、
ザヴィヌルを完全に己の血肉として昇華している。
さらに、若さゆえの勢いか新たなアイデアをイヤというほど詰め込んで過剰にぶちかます。

聴いてるこちらまでうれしくてニヤニヤしてしまう。
最近ザヴィヌルをずっと聴きかえしているから余計にそう感じるのかも。

詳しい背景は分からないけど、
アルバムのタイトル通りネセットのハッピーがこちらまで伝わってくる。
ノリにのってるネセットのいまを封じ込めた1枚。

RELATED POST